歯磨き粉のホワイトニング効果は?日本製と海外製の歯磨き粉を比較
歯磨き粉といっても、虫歯を予防するものからホワイトニング用など様々な歯の悩みに向けた様々な商品が販売されています。
この記事では市販のホワイトニング歯磨き粉の選び方や効果、日本製と海外製のホワイトニング歯磨き粉について比較していきます。
毎日の歯磨き時間に欠かせない歯磨き粉を正しく使うことで、美しく健康に自分の歯を維持していきましょう。
目 次
ホワイトニング歯磨き粉の選び方
ホワイトニング歯磨き粉の選び方は以下の3点を意識するのがおすすめです。
- ホワイトニングの有効成分
- 低研磨性もしくは研磨剤不使用
- 発泡剤不使用
市販のホワイトニングの歯磨き粉に含まれる有効成分
市販のホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際に注目したい成分についてまとめました。
ポリリン酸ナトリウム
ステインを除去する働きがある成分。歯の表面をコーディングし、再びステインが歯に付着するのを防いでくれます。
ハイドロキシアパタイト
ハイドロキシアパタイトは、リン酸カルシウムを含んでいるため、歯の表面にあるエナメル質と成分が近いです。歯の表面がボコボコしていると汚れが付着しやすくなりますが、この成分は歯の表面をなめらかにしてくれるため、再び歯に汚れが付着するのを防いでくれます。こちらもポリリン酸ナトリウムと同じようにステインを除去する効果があります。
シリカ
シリカは他の有効成分と比べて、ステインの除去の効果が高いです。ですが、歯を削るように汚れを落とすため、使いすぎないように注意が必要な成分です。
ポリエチレングリコール(PEG)400
ポリエチレングレコール(PEG)400は、タバコのヤニの汚れを浮かび上がらせる効果があり、この成分が入った歯磨き粉を使ってブラッシングすることで、タバコのヤニの汚れを落としやすくする働きがあります。
低研磨性もしくは研磨剤不使用
炭酸カルシウム、無水ケイ酸、リン酸水素ナトリウムが研磨剤となります。
研磨剤は表面を磨くのでホワイトニング効果は高いのですが、研磨剤入りの歯磨き粉を使う場合は、エナメル質を削ってしまう恐れがあるため、使用には注意が必要です。
歯の表面にあるエナメル質は再生しない組織のため、一度失ったエナメル質は二度と再生しません。エナメル質を削りすぎてしまうと、エナメル質の下の層の象牙質がむき出しになり、象牙質が黄色っぽい色をしているため、エナメル質を削ってしまうとかえって黄色っぽい歯の色になってしまいます。
そのため、歯磨き粉を選ぶ際にこだわりがない場合は、低研磨性や研磨剤不使用の歯磨き粉を使用するのがおすすめです。
発泡剤不使用
ラウリル硫酸ナトリウムは発泡剤として歯磨き粉に含まれています。
歯磨き粉には発泡剤が含まれている商品も多く、歯を磨くと泡立つことで短時間で歯を磨いた感覚になってしまい、磨き残しが増えてしまう恐れがあるため、口の中を丁寧にケアするには発泡剤不使用の歯磨き粉を選ぶのがいいでしょう。
ホワイトニング中の方はフッ素入りには注意!
虫歯予防にフッ素入の歯磨き粉がありますが、フッ素の成分がホワイトニング効果を阻害する可能性があります。そのため、ホワイトニング中はフッ素入りの歯磨き粉や、マウスウォッシュなど使用するときは使用するタイミングに注意するようにしましょう。
フッ素がホワイトニングを阻害する理由など以下の記事詳しくでまとめています。
ホワイトニング入りの歯磨き粉でホワイトニング効果はある?
歯科医院でホワイトニングする際に使用される薬剤に「過酸化水素」があります。この薬剤は歯の表面の汚れや色素を分解させ、さらにエナメル質にも作用し歯を白くする効果があります。
そんな歯を白くする薬剤ですが、効果が強いため日本では歯科医師しか過酸化水素を使うことができません。
日本国内では過酸化水素を歯磨き粉に配合することは法律で禁止されているため、歯磨き粉だけでは歯科医院のようなホワイトニング効果を期待するのは難しいです。
とはいえ、ホワイトニング歯磨き粉にまったくホワイトニング効果がないといえばそうではありません。
ホワイトニング歯磨き粉には歯の表面に付着した汚れを落とす働きがあります。そのため継続的にホワイトニング用の歯磨き粉を使うことで、歯の表面に汚れがつきにくい状態を維持することができます。
歯磨き粉だけでは元の歯より白くはできない
ですが、ホワイトニング歯磨き粉には歯の表面の汚れを落とすことができますが、歯の元の色を白くする効果は期待できません。
そのため、歯の色を今より白くする場合には、歯科医院やホワイトニングサロンなどで、専門の薬剤や光を当てることによって白い歯を手に入れることができます。
元の歯より白くしたい場合にはホワイトニングの施術を受けることを検討してみるといいでしょう。
海外のホワイトニング歯磨き粉には注意が必要!
今はインターネットでいろんな種類の歯磨き粉も手軽に購入できます。ここでは日本製と海外製のホワイトニング歯磨き粉の違いについて比較します。
日本製と海外製のホワイトニング歯磨き粉で大きく違うのは、歯磨き粉に含まれる成分の違いです。日本では歯医者でホワイトニングの際に使用する過酸化水素という薬剤がありますが、国内ではこの成分を歯磨き粉に含むのは法律で禁止されています。
ですが、海外製のホワイトニング用歯磨き粉にはこの過酸化水素が含まれるため、ホワイトニングの歯磨き粉だけで本来の歯の白さ以上に白くすることが可能です。
歯磨き粉だけで白くなるなら、海外製の歯磨き粉を使用すれば簡単に思えてしまいますが、漂白効果が強い分、体質によっては粘膜に刺激が出たり、歯の内部まで浸透するため長期間使うのはおすすめできません。
海外製のホワイトニング歯磨き粉を使う場合の注意点
どうしても海外製の歯磨き粉を使用する場合には日本製の歯磨き粉と併用しましょう。海外製のホワイトニング歯磨き粉を1日3回も使わず、どこかに日本製を含めること。そして10分以上も使用せず3分以内にとどめるように意識して使用しましょう。
本来の歯の白さ以上の効果が出ますが、成分が強力のためあくまで使用する場合は、海外製のホワイトニング歯磨き粉のリスクを知ったうえで自己責任で使用してください。
日本製のホワイトニング歯磨き粉ならマイルドな効果なので、安心して使用することが出来ます。リスクを回避するには日本製のホワイトニング歯磨き粉を使用し、もっと高い効果を望む場合に歯科医院やホワイトニングサロンなどを利用すると安全に確実に白い歯に近づくことができます。
本格的なホワイトニング効果のある歯磨き粉ならホワイトニング専門店の歯磨き粉もおすすめ!
ドラッグストアなどにもホワイトニング用の歯磨き粉が多数販売されていますが、もっと本格的にホワイトニング用の歯磨き粉を使用したい!と考えている方にはKirattにもホワイトニング用の歯磨き粉をご用意しております。
Kirattにご来店の予定がある方は、スタッフにお気軽にお尋ねください。公式オンラインショップからも購入いただけます。歯ブラシと歯磨き粉のセットや歯磨き粉単品のものもあります。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
日本製・海外製の歯磨き粉:まとめ
日本製のホワイトニング歯磨き粉は安全に使用できる上限が決められた成分量しか含まれていないため、私たちがあまり意識しなくても安心して使用できることが分かりました。
そのため、日本製のホワイトニング用の歯磨き粉だけでは表面の汚れを落とすことはできても、本来の歯の白さ以上に白くすることは難しいです。
安心して確実に白い歯を手に入れるのなら、歯科医院やホワイトニングサロンなどを利用し、歯の専門家に相談しながら施術を受けるのが白い歯の一番の近道になります。
小樽歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2023年3月〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業。
2023年3月〜Kiratt 札幌店にて独立。
・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり