ホワイトニングの痛みは激痛?歯に与える影響とは
- ホワイトニングの痛みって激痛?
- どんな痛みなの?
- 痛みはどれくらい続く?
- 歯に悪い影響はない?
- 痛みを出ないようにするにはどうしたらいいの?
こういった疑問にお答えしていきます。
あなたはホワイトニングに対してどんなイメージがありますか?
はじめてのホワイトニングとなると不安でいっぱいですよね。
とくに痛みに関しての不安は抱えている方が非常に多いです。
実際どのような痛みなのか、痛みが出た場合どれくらいの期間続くのかなど順番にお伝えしていきますね。
※記事は5分で読み終わります。
ホワイトニングの痛みは激痛?
結論からお伝えしますと、必ずしも激痛が起こるとは限りません。
痛みに関しては個人差が非常に大きく、痛みが出やすい方もいれば全く出ないという方もいます。
これには歯の健康状態が大きく関係しており、そもそも生まれながらにして歯の性質は一人ひとり違いますし、ケアの仕方や生活習慣などによって歯の状態は十人十色。
ホワイトニング自体、結果には個人差が大きいものになります。
そのため、言ってしまうと歯の健康状態があまり良くない方ほど痛みは出やすい傾向にあります。
痛みを感じやすい人
- 虫歯がある人
- 歯が大きく欠けている人
- エナメル質が薄くなっている人
などです。
実は日本人さんのほとんどの方は歯の定期検診に行っていません。
そのため実は虫歯が進行しているのに気づいていない方や、気づいていたとしても治療が嫌だからと歯医者さんに行かない方も少なくありません。
虫歯によって歯がダメージを受けていたり、欠けてしまっていたりする場合はその部分に痛みが出やすくなります。
普段力強く歯みがきをゴシゴシとしていたり、歯ぎしりや食いしばりをしたりすることによってエナメル質が削れてしまっている場合、また炭酸飲料などをよく飲むことでエナメル質が溶けて薄くなってしまっている場合も、染みるような痛みが出やすくなります。
痛みによる歯への悪影響
痛みが出たからと言って歯が弱くなったり脆くなったり、虫歯などの病気が進行したりするようなことはありません。
むしろホワイトニングすることによって虫歯や歯周病の原因となる菌を除去することができ、歯茎も引き締まるため予防につながります。
とはいえ、痛みがずっと続くようなことがあると不安になりますよね。
痛みはどれくらい続くのか、どんな痛みが出るのか、以下で確認していきましょう。
どれくらい痛みは続のか
痛みは長くても2〜3日もあればおさまります。
基本的にホワイトニングによる痛みは慢性化するものではないため、時間の経過とともに徐々におさまります。
もしも1週間以上たっても痛みが消えないような場合は、ホワイトニングをする前からもともと歯に何かしらの原因があって起こっている痛みになります。
そのため、時間がたってもなかなか治らない場合は歯科医院に相談しましょう。
どのような痛みなのか
どのような痛みが出やすいかというと、知覚過敏のような染みる感覚や歯の一部がズキンズキンとするような痛みが出やすいです。
歯周病が進行しいる場合だと、歯の根元の方や歯茎に痛みを感じるという方もいます。
施術中に出ることもあれば、施術がおわって数時間たってから出る場合もあります。
痛みを予防する方法
歯科検診を受けて治療を済ませておく
一番有効なのが歯科検診です。
先ほども軽くお話ししましたが、虫歯があるのに放ったらかしにしている人、結構多いです。
虫歯のような気がするけど痛くないからそのままにしていたり、歯茎の腫れや出血があるけれど市販品を使って自力で直そうとしていたりと歯医者さんに行かない方が大多数です。
虫歯治療は痛くて嫌だ、音が嫌いだ、などの理由をよく耳にしますが、治療が一番の近道ですし、何よりも歯を長く健康に保つために重要です。
とくにお口の中でも歯茎は鈍感な組織といわれており、初期症状が非常に分かりづらいです。
痛みが出てきたり、目に見える異常を感じたりしてから歯医者さんで見てもらうとなると、その頃にはかなり進行が進んでしまっていて、最悪の場合もう手遅れで歯を抜かなくてはならないということにもなりかねません。
検診に行くと自分では気付くことのできなかった病気や症状に気付くことができるので、普段から何もなくても定期検診に行くことはおすすめです。
早期発見は健康な歯や体を守るためにとっても重要になりますよ!
溶剤の濃度を優しめにしてもらう
歯は白くしたいけれど痛みが出るのは怖い!という方は、歯医者さんに相談して溶剤の濃度を優しくしてもらうことを検討するといいでしょう。
どんなホワイトニングでも1回の施術では今までに沈着した汚れを全て分解して落としきることは非常に難しいため、回数を重ねることで美しい統一感のある白さを目指すことができます。
そのため最初は優しめの濃度の溶剤で試してみて、大丈夫そうであれば徐々に濃度を濃くしていってみるという方法を試してみると安心です。
痛みの出る部分を覆う
歯の表面のエナメル質が溶けたり削れたりして、その下の象牙質が剥き出しの状態になっていると痛みが出やすいです。
歯が欠けてしまっていたり、ヒビが入っていたりする場合でもそこに溶剤が染み込むと痛みが起こる原因になるので、気になる方はあらかじめ覆ってもらうことをおすすめします。
歯を覆うことでその部分のホワイトニング効果は多少薄くなってしまいますが、心配な方は施術を受ける前に歯科医師に相談しましょう。
痛みが出た時の対処法
痛みは施術中、もしくは施術がおわって数時間後に出る場合もあるのですが、もしも施術中に耐えられないほどの痛みが出た場合はすぐに歯科医師に伝えましょう。
施術後しばらくしてから痛みが出てきた場合は様子見をして、もしも1週間以上痛みが続くようであれば歯に何らかの異常が起こっている可能性が高いので、すぐに歯科医師に相談しましょう。
様子見をする期間中でできる痛み対策としては、以下のようなものがあります。
熱すぎる・冷たすぎるものは口にしない
歯が敏感になっている時は、熱すぎるものや冷たすぎるものを口にすると染みるような痛みが出やすくなります。
あまり歯に刺激を与えないようにすることで痛みは軽減されます。
ホワイトニング後はなるべく常温のお水を飲むようにしましょう。
知覚過敏専用の歯磨き粉を使う
ホワイトニング後に知覚過敏のような染みる感覚がある場合は、知覚過敏専用の歯磨き粉を使うこともおすすめです。
とくに歯医者さんでワイトニングした後やホームホワイトニングをしている方は知覚過敏のような痛みが出やすいです。
この時に普通の歯みがき粉で歯みがきをすると染みやすいという方は、知覚過敏専用の歯みがき粉を使うと痛みが和らぐこともあるのでぜひ試してみてください。
歯みがきは優しく行う
普段の歯みがきで歯の表面は実は傷ついています。
目には見えない細かい傷ができてしまっており、毎回力を入れてゴシゴシと歯を磨く人は歯の表面が削れて薄くなっていることが多いです。
歯の表面の組織はエナメル質と呼ばれていて、このエナメル質の下には象牙質という組織があります。
エナメル質が薄くなると象牙質にダイレクトに熱が伝わるため、知覚過敏にもなりやすくなります。
歯みがきは毎日行うことなので、それが積み重なるとやがて大きな影響を与えます。
ぜひ今日から意識してみてください!
まとめ
ホワイトニングによる痛みは慢性化するものではありません。
時間の経過とともにおさまるものにはなりますが、個人差があるため痛みが出やすい人とでにくい人に分かれます。
痛みは歯の健康状態が大きく関係するので、ホワイトニングをする前には歯科検診を受けることがおすすめです。
しばらく歯医者さんに行っていない人は、ぜひ歯科検診を受けに行きましょう!
石川県歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。
2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。