生まれつき黄色い歯でも白い歯を手に入れる!歯の黄ばみの原因と対策
自分の歯は生まれつき黄色い歯だから仕方ない……と諦めている方も多いかもしれません。でもそこまでがっかりすることはありません。人間の歯は本来真っ白の歯の色が普通ではなく、少し黄色いのが普通なのです。
でも、黄ばんだ歯のままいるのは嫌だ!と考えている方も多いと思います。生まれつき歯が黄色い方でもホワイトニングすることは可能です。
今回は歯が黄ばむ原因と対策について分かりやすく解説していきます。
歯の黄ばみの原因
なぜ、人の歯は黄ばんでしまうのでしょうか。まず、歯が黄ばむ原因について考えてみましょう。
歯の黄ばむ原因は以下の4つになります。ここから1つずつ解説していきます。
- 本来歯が黄色っぽい
- 加齢によるもの
- 歯の磨き過ぎでエナメル質が薄くなっている
- 着色汚れ
本来歯が黄色っぽい
歯はエナメル質、象牙質、歯髄の3つの層に分かれています。
最近は芸能人やアスリートなどテレビで目にする人は歯が白く、”歯が白い=普通”となっている傾向にありますが、本来、人間の歯は真っ白というわけではなく、黄色っぽい白色をしています。そのため、少し黄色っぽく見える歯は普通の色になります。
歯の表面に見える白い部分がエナメル質と呼ばれる部分になります。そのエナメル質の内側にある象牙質は黄色や茶色をしています。日本人は欧米人に比べてエナメル質が薄い傾向にあり、内側の象牙質が見えることで歯が黄色っぽく見える原因となります。
象牙質は遺伝の影響を受けやすいといわれています。そのため、人によって象牙質の色も異なります。そのため歯の色が元々黄色っぽい人は象牙質の遺伝の可能性があります。
歯の色が遺伝だからといって諦めることはありません。遺伝の影響で黄色っぽい色の歯でもホワイトニングで白くすることは可能ですので、気になる方は歯医者やホワイトニングサロンに相談してみるといいでしょう。
加齢によるもの
エナメル質の表面は歯磨きや食べ物で摩耗します。さらに食事に時に酸性値が高い食べ物が付着すると、エナメル質が溶け出してしまいます。
そのため、年齢を重ねると徐々にエナメル質の層が薄くなっていくとされています。そして年とともに象牙質の色が強くなることで、薄くなったエナメル質から象牙質が透けて見えてしまい、歯が黄ばんで見える結果になってしまいます。
加齢による象牙質の色の変化は自分で対処するのは難しいため、加齢による歯の黄ばみが気になる場合はホワイトニングを検討してみるのがおすすめです。
着色汚れ
歯に着色することも歯が黄ばむ要因の一つになります。
着色の汚れによる歯の黄ばみは大きく分けて2つの原因があります。
- 飲み物や食べものによる着色
- たばこによる着色
飲み物や食べ物による着色
私たちが普段何気なく口にしている飲み物や食べ物が歯の着色の原因だと知っていますか。例えば、プラスチック容器や弁当箱にケチャップが付着すると、洗剤で洗ってもなかなか落ちないですよね。
それと同じように私たちの歯にも色が濃い飲み物や食べ物を口にする機会が多いと歯に着色しやすくなり、歯の黄ばむ原因となります。
着色しやすい飲み物や食べ物について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
たばこによる着色
たばこを吸う習慣がある人も歯が黄ばみやすくなります。
たばこには様々な物質が含まれていますが、その中でもタールと呼ばれる物質が歯の黄ばみの原因になります。タールそのものが歯の黄ばみの原因となる場合もありますし、タールはネバネバしていて粘着力があるため、色の濃い食べ物や飲み物を歯に付着させてしまい、それが結果的に歯の着色につながってしまいます。タールが歯に定着すると歯磨きでは落とすことが難しくなります。
そのため、タバコによる歯の黄ばみが気になる方は
- こまめな歯磨き
- 定期的な歯科医院でのクリーニング
- 可能ならなるべくタバコを控えるか禁煙する
上記の項目を実践するとタバコによる黄ばみを防ぐことができるでしょう。
磨き過ぎでエナメル質が薄くなっている
エナメル質は人間の体の中で一番硬く、骨よりも硬い組織です。
そんな硬いのなら、多少の力を入れても大丈夫かと思ってしまうと思いますが、力任せに歯磨きをすることで、歯の表面は傷つきそこに汚れが付着しやすくなったり、エナメル質が削れてしまい、エナメル質の内側の象牙質がむき出しになってしまい、冷たいものなどの刺激で歯が痛くなる知覚過敏になってしまいます。
そのため、正しい歯磨きを心がけて自分の大切なエナメル質を守ることが大切です。
エナメル質とは?
さて、この記事で何度も登場したエナメル質について少し解説していきます。
エナメル質とは歯の表面を覆っている表面の層のことをいいます。大部分はミネラルで構成されており、人間の体の中で一番硬い組織になります。
硬さを計る単位(モース硬度)ではダイヤモンドが10であることに対し、エナメル質は7とされています。人間の骨はモース硬度で4〜5なので、骨よりも硬いことが分かります。
そんな私たちの体の中で一番硬いエナメル質ですが、生きた細胞を持たず、すり減ったりダメージを受けて失ってしまうと、二度と再生することができません。
そのためエナメル質をなるべく傷つけず、失わないように大切に守っていくことが歯の健康を保つことになります。
正しい歯の磨き方
毎日当たり前のように歯を磨いていると思いますが、正しく歯は磨けていますか。ここでは歯磨きのコツを簡単にまとめましたので、当てはまっているかチェックしてみてください。
正しい歯磨きのコツを簡単にまとめると
- 歯は1日2回以上は磨く。寝る前は特に念入りに
- 磨き残しが多い場所は念入りに。歯間ブラシも併用
- 軽い力で小刻みに磨く
- 自分で歯を磨く順番を決める
- 歯磨き粉の量も注意
歯は1日2回以上磨き、寝る前は念入りに
歯は1日2回以上は歯を磨くことを心がけましょう。特に寝る前は念入りに歯を磨くのがおすすめです。
理由は寝ている間はどうしても唾液が少なくなりがちのため、細菌が増えやすいためです。
磨き残しが多い箇所、歯間ブラシがおすすめ
磨き残しが多いとされる箇所は歯と歯の間。歯と歯茎の境目、奥歯の噛み合わる歯の溝。
この3箇所は特に意識的に鏡を見ながら意識して歯を磨くようにしましょう。そして歯間ブラシを使うと歯垢の除去率は上がります。歯ブラシだけだと全体の60%くらいの除去率ですが、歯間ブラシを使うことで80〜95%になります。そのため、虫歯予防や歯周病対策にも歯間ブラシは積極的に使うことをおすすめします。
軽い力で小刻みに磨く
歯ブラシを使う時は力の入れすぎにも注意が必要です。鏡で見た時に歯ブラシの毛先が広がっていたら力の入れすぎです。歯ブラシの毛先が広がっていない程度の力にとどめ、5〜10mmほどの幅を目安に小刻みに1本ずつ丁寧に磨きます。
自分で磨く順番を決める
そして自分で磨く順番を決めるのも効果的です。例えば右上の歯から順番に1本ずつ歯を磨くといったように磨き残しを少しでも減らすために、自分で今はこの歯を磨くと意識しながら1本ずつ丁寧に歯を磨いていきましょう。
歯磨き粉の量も注意
そして、歯磨き粉の量も大切です。特に研磨剤が含まれている歯磨き粉を多く使うと歯を削ってしまう可能性があります。歯磨きの毛先1/3〜1/2程度が望ましいです。
歯ブラシ全体に歯磨き粉をつけるのはつけすぎになります。
歯磨き粉は歯を爽快にするものが多く、たくさんの歯磨き粉をつけることで発泡し、歯を磨いたような気持ちになってしまい、結果的にきちんと歯を磨けていないことになるのを防ぐためです。
歯磨き粉はできるだけフッ素が多く含まれたのを選ぶようにし、歯ブラシの後にはうがいは軽めにし、口の中に歯磨き粉のフッ素を残すようにすると、口の中に長くフッ素が留まりあなたの歯を守ってくれるでしょう。
まとめ
今回は歯の黄ばみについての原因と対策について解説しました。
元々、歯は少し黄色っぽい状態は普通だということが分かりました。そのため、元々歯が黄色いと悩んでいる方ももしかしたら、その色は普通の色なのかもしれません。
ですが、本来の色とはいえ美しい白い歯に憧れますよね。生まれつき歯が黄色い方もホワイトニングすることは可能です!Kirattには歯科衛生士が在籍しており、白い歯を手に入れるお手伝いをさせていただいております。
何か気になる点があればお気軽にスタッフにご相談ください。
石川県歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。
2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。