虫歯でもホワイトニングはできます※ただし注意が必要
- 虫歯があってもホワイトニングってできるの?
- 虫歯が悪化することはない?
- 激痛って本当?
こういった疑問にお応えしていきます。
まず大前提としてですが、虫歯があるかもしれないと思う場合はすぐに歯科医院で診てもらってください!
虫歯があるとホワイトニングできないというわけではありませんが、治療が最優先です。
ホワイトニングは健康な歯をより美しくするものなので、そもそも歯が健康な状態でないと意味がありません。
このあと順番に詳しく解説していきますね。
※記事は5分で読み終わります。
虫歯のホワイトニングについて
虫歯でもホワイトニングはできる
結論からお伝えしますと、虫歯でもホワイトニングをすることはできます。
ただ先ほどもお話しした通り、まず歯が健康でないと意味がありません。
たとえば、虫歯がある状態でホワイトニングしたとしましょう。
歯は白くなったけれど、その部分に虫歯があるとせっかく白くした歯を削って治療しなくてはいけなくなります。
虫歯の進行がひどいと最悪の場合、その歯自体を抜かなくてはけないことにもなりかねません。
お金をかけてせっかく白くしたのに、それでは台無しですよね。
しばらく歯科検診を受けていないという方ほどホワイトニング前には歯科医院に行くことをおすすめします。
痛みが出やすくなる
そもそもホワイトニング自体、痛みに関しては個人差が大きく、健康な歯であったとしても痛みが出やすい人も中にはいます。
となると、虫歯がある人はさらに痛みが出る可能性が高くなるといえます。
ホワイトニングで使う溶剤は歯の表面の内側にまで浸透するため、虫歯の部分にも到達して刺激をダイレクトに受けます。
知覚過敏のようなしみる感覚や、歯の一部がズキンズキンとするような痛みを感じやすいです。
基本的にホワイトニングによる痛みは慢性化するものではなく、長くても2〜3日から1週間ほどあれば治るものになります。
しかし虫歯がある場合は1週間〜2週間以上経っても痛みが続くことがあります。
あまりにも痛みが引かない場合はすぐに歯科医院で診察を受けましょう。
虫歯が悪化することはない
虫歯をホワイトニングしても悪化することはありません。
むしろホワイトニングで使う溶剤には虫歯や歯周病の原因となる細菌を除去する効果があるため、お口の中を清潔にしてくれます。
歯が健康な人がホワイトニングをすると、歯が白くなるだけでなく虫歯や歯周病の予防にもつながります。
もちろん刺激は受けるので痛みは出やすくなりますが、ホワイトニングによって虫歯の進行が進むことはないので安心してください。
虫歯は白くならない
虫歯の色はホワイトニングで白くすることはできません。
ホワイトニングはあくまでも食べ物や飲み物、タバコのヤニなど外側からの着色を漂白して歯を白くするものになるので、歯そのものが変色してしまっている場合には効果がほとんどありません。
つまり、虫歯によって歯そのものの色が茶色や黒色に変色してしまっている場合は、いくらホワイトニングを重ねたとしてもその歯が白くなることはないということです。
削って取りのぞいて被せ物や詰め物でカバーするか、最悪の場合は歯を抜いて人工歯を入れる必要があります。
ホワイトニング前の虫歯治療の注意
詰め物・被せ物
虫歯治療の後にホワイトニングを検討している場合は、その部分の詰め物や被せ物の色に注意しましょう。
通常、詰め物や被せ物などの人工歯はその時の自分の歯の色に合わせて作られます。
そのため、ホワイトニング前の自分の歯の色に合わせて人工歯を作るとホワイトニングした時に自分の歯ばかりが白くなって、治療した部分との色の差が目立ってきてしまう可能性があります。
虫歯が奥の方であれば問題ありませんが、笑った時に見える範囲にある場合は、治療後にホワイトニングをする予定である旨を伝えて、あらかじめ白く作っておくこともおすすめです。
とりあえず治療してからホワイトニングをし、自分の歯を白くしてからその色に合わせて人工歯を作り替えることもできますが、それだと二度手間になってしまいます。
とはいえホワイトニングは個人差が大きく、思った以上に白くなる方や、思ったより白くならなかった方など、どれくらい白くなるかは人それぞれです。
自分の歯がどれくらい白くなるかわからなくて不安な方は、歯医者さんに相談しながら作ってもらいましょう。
虫歯を予防する方法
虫歯にならないためには虫歯予防が何よりも必須です!
虫歯予防につながる方法をいくつかご紹介しますね。
①歯磨き
虫歯にもっとも効果的な方法は歯磨きです。
歯磨きの本来の目的は、プラーク(歯垢)をこすり落とすことです。
プラークはネバネバとしていて歯にまとわりついているため、うがいをしただけでは落とすことができません。
歯ブラシを使うことでしっかりとこすり落とすことができます。
プラークを放置しておくと、そこから虫歯の原因となる菌がどんどん増えて歯を溶かしていきます。
とくに歯と歯の間は磨き残しが出やすい箇所であり、虫歯はそこから進行していくことが多いです。
歯ブラシだけで落とせる汚れは全体の約60%と言われており、それに合わせて糸ようじや歯間ブラシなどを使うことで約90%近くまで落とすことができるようになります。
奥歯の方はヘッドがコンパクトなものを選ぶといいですね。
歯並びや部位に合わせて道具を使い分けることが、プラークをしっかりこすり落とすポイントです。
また全ての歯1本1本を丁寧に磨こうと思うと最低でも3分はかかります。
あなたは3分間以上、毎回歯を磨けていますか?
1本の歯に対して歯ブラシを10往復小刻みに動かすと非常に効果的にプラークを除去することができます。
ただ何となく歯みがきするのではなく、しっかりと目的意識をもって歯みがきしていきましょう!
②定期的な歯科検診
最近、いつ最後に歯科検診を受けましたか?
歯科検診は3〜6ヶ月に1回受けるのがベストです。
お口の中は鏡を見ないと確認できないですし、初期の虫歯や歯周病は症状が非常にわかりづらいです。
異変に気がついて診てもらった頃には、かなり進行が進んでしまっていたということも少なくありません。
健康であれば削る必要のなかった歯を削ったり、抜いてしまったりしなくてはいけない事態にならないよう、日頃から何もなくても定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。
まとめ
虫歯があってもホワイトニングはできますが、あまりおすすめの方法ではありません。
痛みが出やすいですし、歯が白くなった後に治療するとなるとせっかく白くした歯を削ったり、最悪の場合抜いてしまったりすることにもなりかねません。
虫歯でなかったとしても、ホワイトニングを受ける前の歯科検診とクリーニングは効果的で、ホワイトニング後の効果も変わってきます。
普段からしっかりと歯のケアができていることがホワイトニングの効果をより引き出すカギとなります。
歯みがきは一番身近なオーラルケアです。
使う道具や1回の歯磨きでの時間、歯磨きの目的など意識して取り組んでいきましょう。
3〜6ヶ月に1回は歯科検診を受けることで、思わぬ病気の早期発見につながります。
健康な歯と体を維持していくためにも、できることから始めていきましょう!
石川県歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。
2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。