ホワイトニングは差し歯でもできるの?差し歯を白くする方法と黄ばむ原因

ホワイトニング 差し歯

突然ですがあなたの歯に差し歯はありますか?差し歯がなくすべて自分の歯というのが理想ではありますが、虫歯などで歯を削ったりして被せ物など人口の歯を入れている人も多いかと思います。

差し歯がある状態でホワイトニングはできるのでしょうか。

この記事では差し歯がある人がホワイトニングをする場合に、どうしたら差し歯を白く出来るのかを分かりやすく解説します。

差し歯があっても白く美しい歯を目指しましょう。

ホワイトニングで差し歯は白くできるの?

虫歯などで歯を削った時などに歯をカバーする被せ物を”差し歯”と呼んでいますが、他にもクラウンと呼ぶ場合もあります。

歯医者やホワイトニングサロンで使われるホワイトニング剤は人口の歯のために作られてものではないため、差し歯そのものを白くすることはできません。

ですが、差し歯の表面についた汚れであればクリーニングで落とすことができます。

ただし差し歯の中に染み込んでしまった着色は落とすことが難しく、人口の歯も傷つきやすいため何度も研磨したりするのは避けるのが望ましいです。

そのため日頃から着色しないように心がけることが大切です。

歯の着色の原因

歯に着色するのは様々な要因がありますが、加齢によるものや濃い色の食べ物や飲み物を口にすることで歯が黄ばんだり着色したりします。

ここでは着色しやすい食べ物・飲み物について簡単に紹介します。

着色しやすい食べ物は、

ソース・ケチャップ・醤油・トマトソース・カレー・キムチ・チョコレートなど色の濃い食べ物は着色しやすいです。

着色しやすい飲み物

緑茶・紅茶・コーヒー・ウーロン茶・赤ワインなどになります。

どちらも私たちが普段よく口にする食べ物ばかりであることが分かります。着色する食べ物を避けて食べるのはなかなか難しいため、着色しやすいものを食べた後のお口のケアを継続するのが大切になります。

歯の着色を防ぐ方法

歯の着色を防ぐ方法は以下の通りです。

  1. ストローを使う
  2. うがいをする
  3. ガムを噛む
  4. 30分してから歯を磨く

色の濃い食べ物や飲み物を口にした時に毎回歯磨きをするのは、現実的になかなか難しいと思います。特に簡単にできる方法としては、色の濃い食べ物や飲み物を食べた後にお水を飲むことで、口の中の濃度を薄めることが出来るのでおすすめです。

他には定期的に歯のクリーニングをすることで、歯の表面の汚れを落とすことができます。個人差がありますが、歯医者で歯科衛生士が専用の機械でクリーニングすることで、着色汚れが落ちて歯が明るくなったという方もいるようです。

歯の健康の維持と歯の美しさもキープするためにも定期的な歯の検診やクリーニングは大切です。

歯の着色する原因や食べ物や飲み物、着色を防ぐ方法など詳しくは以下の記事で詳しく紹介しています。

差し歯を白くする方法

先ほど差し歯そのものを白くできないと紹介しましたが、ホワイトニングをしたい場合、何か方法はあるのでしょうか。

差し歯がある状態でもホワイトニングする方法は以下の2つがあげられます。

  1. ホワイトニング後に差し歯を入れ替える
  2. 差し歯の色に合わせてホワイトニングする

ホワイトニング後に差し歯を入れ替える

差し歯自体にはホワイトニングができないため、差し歯以外の歯を先にホワイトニングする方法です。先に自分の歯をホワイトニングすることで、その歯の白さに合わせて差し歯の色も調整し、差し歯自体を入れ替えるというものです。

この方法は”ホワイトニング+差し歯の入れ替え”という2つが必要となりますが、今の差し歯の色より白くしたい場合におすすめの方法です。

差し歯の色に合わせてホワイトニングする

2つめの方法は、差し歯を入れ替えるのが面倒だったり、現在の差し歯の色で問題ない場合は、差し歯の色に合わせてホワイトニングする方法もあります。

どちらの方法も歯の色を合わせてホワイトニングするため、最終的には歯の色が揃った状態になります。負担や手間を考えると差し歯に合わせるほうが一度の手間で終わりますが、差し歯の色が黄ばんでいたりする場合は差し歯を入れ替えることも検討してみるのもいいでしょう。

差し歯が黄ばむ原因

虫歯などの治療の際に差し歯にする場合、保険適用か自費にするかを自分で選択することができます。どちらもメリット・デメリットがありますので、自分が今後どちらを大切にしたいかによって選択が異なってきます。

保険適用の差し歯の経年劣化

保険適用の差し歯の場合は経年劣化で歯が黄ばむことがデメリットになります。

保険適用の差し歯の場合、最大のメリットは保険が使えるため料金を安く抑えることができることです。ここでは簡単に保険適用のメリット・デメリットについて簡単に説明します。

保険適用のメリット・デメリット

保険適用の差し歯の場合、”レジン”という素材が使用されます。

このレジンはプラスチック素材で、目には見えないくらいの小さな穴が無数にあいています。

そのため、色の濃い食べ物や飲み物を口にすることで、色を吸収しやすい特性があります。

さらに、レジンは材質の特性上、プラークがつきやすいです。

そのため、虫歯に繋がる可能性もあります。

そして、レジンの差し歯の場合、個人差はありますが、寿命は約7年といわれています。

他にも歯と歯茎の境目が黒ずむこともあるようです。それは保険適用の差し歯の場合、内側は金属になっていることが多いですが、その金属が唾液などで年数が経過するとサビや腐食により黒ずむことが理由としてあげられます。

もう一つの理由としては歯周病があげられます。歯周病の影響で歯茎がさがってくると金属部分が見えることにより影になってみえることもあります。

歯の根元が黒いのは見た目にもあまり良くありません。そのため、黒ずみが気になってきた場合には金属を使わないものに変えたり、セラミックのものに変更したりする処置をすることで、黒ずみをなくすことができます。

保険適用のレジン素材の差し歯の場合、黄ばみや黒ずみなどが何年か後に出てくると、再び歯科医院で処置をしてもらう可能性があるかもしれません。

そのため、保険適用の差し歯にする場合は、デメリットもよく理解した上で、選択するようにしましょう。

自費治療のセラミック

自費で差し歯にする場合は自分の歯のような自然な白い美しい歯を手に入れることができる反面、一番のデメリットは料金です。

1本あたり何万円もするため、かなり高額となってしまい料金面の負担が大きいことが最大のデメリットとなります。審美性を追求するならセラミックですが、奥歯など色が目立たない部分は保険にするという選択肢もありますが、先ほど説明したデメリットもあるため、最終的には自分がどの部分を重要視するかによります。

セラミックのメリット・デメリットを上記に簡単にあげましたが、他にもセラミック素材の場合は金属を使わないため、金属アレルギーになりにくかったり、プラークがつきにくいことから二次虫歯になりづらいため、料金以外はセラミックのほうがメリットが多いように思います。

セラミックだと耐久性にも優れており、定期的にメンテナンスすることで20年以上も使用することができます。そして、一番の魅力は自分の歯のように自然なことです。不自然さがまったくなく見た目を重視する方にはセラミックを利用することがおすすめです。

まとめ

今回は差し歯の人でもホワイトニングで白くする方法についてご紹介しました。

私たちの歯は飲食をする限り飲み物や食べ物からの着色を避けることはなかなか難しいです。色の濃い飲み物や食べ物を食べないようにするのではなく、食べた後に口の中の濃度を薄めることを意識するだけで、着色汚れしにくくなるでしょう。

何よりも大切なのは着色しにくいお口の環境づくりを継続していくことです。

監修:山辺 彩香

石川県歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。

また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。

2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。

2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。