海外・アメリカのホワイトニング歯磨き粉は効果ある?危険性と日本製との違いを歯科衛生士が解説
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「海外のホワイトニング歯磨き粉は、日本のものより歯が白くなるって本当?」そんな疑問を持って検索された方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、アメリカなど海外製のホワイトニング歯磨き粉には、日本では歯科医院でしか扱えない漂白成分が含まれているものがあり、確かに高い効果が期待できます。しかしその一方で、知覚過敏や歯ぐきへの刺激といったリスクもあり、誰にでもおすすめできるわけではありません。
この記事では、歯科衛生士の視点から、海外製と日本製のホワイトニング歯磨き粉の違い、海外製の効果と危険性、そして安全に白い歯を手に入れる方法まで詳しく解説します。
目 次
ホワイトニング歯磨き粉の選び方

ホワイトニング歯磨き粉の選び方は以下の3点を意識するのがおすすめです。
- ホワイトニングの有効成分
- 低研磨性もしくは研磨剤不使用
- 発泡剤不使用
市販のホワイトニングの歯磨き粉に含まれる有効成分
市販のホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際に注目したい成分についてまとめました。
ポリリン酸ナトリウム
ステインを除去する働きがある成分。歯の表面をコーディングし、再びステインが歯に付着するのを防いでくれます。
ハイドロキシアパタイト
ハイドロキシアパタイトは、リン酸カルシウムを含んでいるため、歯の表面にあるエナメル質と成分が近いです。歯の表面がボコボコしていると汚れが付着しやすくなりますが、この成分は歯の表面をなめらかにしてくれるため、再び歯に汚れが付着するのを防いでくれます。こちらもポリリン酸ナトリウムと同じようにステインを除去する効果があります。
シリカ
シリカは他の有効成分と比べて、ステインの除去の効果が高いです。ですが、歯を削るように汚れを落とすため、使いすぎないように注意が必要な成分です。
ポリエチレングリコール(PEG)400
ポリエチレングレコール(PEG)400は、タバコのヤニの汚れを浮かび上がらせる効果があり、この成分が入った歯磨き粉を使ってブラッシングすることで、タバコのヤニの汚れを落としやすくする働きがあります。
低研磨性もしくは研磨剤不使用
炭酸カルシウム、無水ケイ酸、リン酸水素ナトリウムが研磨剤となります。
研磨剤は表面を磨くのでホワイトニング効果は高いのですが、研磨剤入りの歯磨き粉を使う場合は、エナメル質を削ってしまう恐れがあるため、使用には注意が必要です。
歯の表面にあるエナメル質は再生しない組織のため、一度失ったエナメル質は二度と再生しません。エナメル質を削りすぎてしまうと、エナメル質の下の層の象牙質がむき出しになり、象牙質が黄色っぽい色をしているため、エナメル質を削ってしまうとかえって黄色っぽい歯の色になってしまいます。
そのため、歯磨き粉を選ぶ際にこだわりがない場合は、低研磨性や研磨剤不使用の歯磨き粉を使用するのがおすすめです。
発泡剤不使用
ラウリル硫酸ナトリウムは発泡剤として歯磨き粉に含まれています。
歯磨き粉には発泡剤が含まれている商品も多く、歯を磨くと泡立つことで短時間で歯を磨いた感覚になってしまい、磨き残しが増えてしまう恐れがあるため、口の中を丁寧にケアするには発泡剤不使用の歯磨き粉を選ぶのがいいでしょう。
ホワイトニング中の方はフッ素入りには注意!
虫歯予防にフッ素入の歯磨き粉がありますが、フッ素の成分がホワイトニング効果を阻害する可能性があります。そのため、ホワイトニング中はフッ素入りの歯磨き粉や、マウスウォッシュなど使用するときは使用するタイミングに注意するようにしましょう。
フッ素がホワイトニングを阻害する理由など以下の記事で詳しくでまとめています。
ホワイトニング入りの歯磨き粉でホワイトニング効果はある?

歯科医院でホワイトニングする際に使用される薬剤に「過酸化水素」があります。この薬剤は歯の表面の汚れや色素を分解させ、さらにエナメル質にも作用し歯を白くする効果があります。
そんな歯を白くする薬剤ですが、効果が強いため日本では歯科医師しか過酸化水素を使うことができません。
日本国内では過酸化水素を歯磨き粉に配合することは法律で禁止されているため、歯磨き粉だけでは歯科医院のようなホワイトニング効果を期待するのは難しいです。
とはいえ、ホワイトニング歯磨き粉にまったくホワイトニング効果がないといえばそうではありません。
ホワイトニング歯磨き粉には歯の表面に付着した汚れを落とす働きがあります。そのため継続的にホワイトニング用の歯磨き粉を使うことで、歯の表面に汚れがつきにくい状態を維持することができます。
歯磨き粉だけでは元の歯より白くはできない
ですが、ホワイトニング歯磨き粉には歯の表面の汚れを落とすことができますが、歯の元の色を白くする効果は期待できません。
そのため、歯の色を今より白くする場合には、歯科医院やホワイトニングサロンなどで、専門の薬剤や光を当てることによって白い歯を手に入れることができます。
元の歯より白くしたい場合にはホワイトニングの施術を受けることを検討してみるといいでしょう。
アメリカで人気のホワイトニング歯磨き粉ブランド【比較表】
海外、特にアメリカでは歯の白さが身だしなみの一つとされ、自宅でのホワイトニングが広く普及しています。ここでは、日本でも個人輸入や通販で手に入る代表的なアメリカのブランドを比較表にまとめました。いずれも日本国内では歯磨き粉への配合が認められていない成分を含む場合があるため、特徴とリスクを理解した上で判断してください。
| ブランド | 漂白成分 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| クレスト (Crest) | 過酸化水素あり (製品による) | P&G社。歯磨き粉とホワイトニングテープが有名。漂白効果は高め | しっかり白くしたい人 (リスク承知の上で) |
| コルゲート (Colgate) | 過酸化水素 0〜5%と幅広い | 大手ブランド。漂白成分の有無・濃度が製品ごとに大きく違う | 濃度を選んで使いたい人 |
| トムズ・オブ・メイン (Tom’s of Maine) | なし (天然由来) | 漂白成分・人工添加物不使用。ヴィーガン歯磨き粉としても人気 | 漂白剤を避けたい人 自然派志向の人 |
クレスト(Crest)
アメリカP&G社のオーラルケアブランド。過酸化水素を配合したホワイトニング歯磨き粉や、歯に貼るホワイトニングテープ(ホワイトニングストリップ)が有名で、日本でもSNSや動画で紹介されています。漂白効果は高い一方、研磨力や薬剤が強めの製品もあり、毎日の使用には注意が必要です。
コルゲート(Colgate)
アメリカの大手オーラルケアブランド。過酸化水素を数%配合したホワイトニング歯磨き粉から、漂白成分を含まないタイプまで種類が豊富です。製品ごとに成分や濃度が大きく異なるため、購入時はパッケージの成分表示をよく確認しましょう。
トムズ・オブ・メイン(Tom’s of Maine)
天然由来成分を中心とした歯磨き粉ブランド。過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分を含まないため、海外製でも漂白剤を避けたい方に選ばれています。「強い漂白」ではなく、着色汚れをやさしく落としたい人向けの選択肢です。
海外で人気の「ホワイトニングテープ(ストリップ)」とは
海外では歯磨き粉だけでなく、薬剤を染み込ませたテープを歯に貼る「ホワイトニングストリップ」も普及しています。代表的なのがクレストの「3Dホワイト ホワイトストリップス」で、過酸化水素濃度が高い製品もあります。
歯磨き粉より高い漂白効果が期待できますが、日本では市販が認められない濃度のものもあり、知覚過敏や歯ぐきの炎症が起きやすいため、使用する際は必ず用法を守ってください。
アメリカや海外でホワイトニングが普及している理由
アメリカで海外製ホワイトニング歯磨き粉が充実しているのには理由があります。アメリカでは歯の白さや歯並びが「自己管理の表れ」として重視され、身だしなみの一部と捉えられています。
さらに、アメリカは歯科治療費が非常に高額で国民皆保険もないため、歯科医院に通うより自宅でのセルフケアが一般的になりました。この背景から、市販でも本格的な漂白成分入りの製品が流通しているのです。
一方で日本は、歯科のホワイトニングが比較的受けやすく、市販品には強い漂白成分が認められていません。この「お国柄の違い」が、海外製と日本製の成分差につながっています。
海外と日本のホワイトニング歯磨き粉の違い|なぜ海外製は白くなる?
海外製と日本製の最大の違いは、「歯を漂白する成分を配合できるかどうか」です。
日本では薬機法により、歯の内部を白くする過酸化水素・過酸化尿素を市販の歯磨き粉に入れることが禁止されています。
一方、アメリカなど海外では一定濃度まで市販品に配合が認められているため、海外製は「歯の表面の汚れ落とし」にとどまらず「歯そのものを白くする」効果が期待できるのです。
これが「海外の歯磨き粉は白くなる」と言われる理由です。
今はインターネットでいろんな種類の歯磨き粉も手軽に購入できます。ここでは日本製と海外製のホワイトニング歯磨き粉の違いについて比較します。

日本製と海外製のホワイトニング歯磨き粉で大きく違うのは、歯磨き粉に含まれる成分の違いです。日本では歯医者でホワイトニングの際に使用する過酸化水素という薬剤がありますが、国内ではこの成分を歯磨き粉に含むのは法律で禁止されています。
ですが、海外製のホワイトニング用歯磨き粉にはこの過酸化水素が含まれるため、ホワイトニングの歯磨き粉だけで本来の歯の白さ以上に白くすることが可能です。
歯磨き粉だけで白くなるなら、海外製の歯磨き粉を使用すれば簡単に思えてしまいますが、漂白効果が強い分、体質によっては粘膜に刺激が出たり、歯の内部まで浸透するため長期間使うのはおすすめできません。
海外製のホワイトニング歯磨き粉を使う場合の注意点

どうしても海外製の歯磨き粉を使用する場合には日本製の歯磨き粉と併用しましょう。海外製のホワイトニング歯磨き粉を1日3回も使わず、どこかに日本製を含めること。そして10分以上も使用せず3分以内にとどめるように意識して使用しましょう。
本来の歯の白さ以上の効果が出ますが、成分が強力のためあくまで使用する場合は、海外製のホワイトニング歯磨き粉のリスクを知ったうえで自己責任で使用してください。
日本製のホワイトニング歯磨き粉ならマイルドな効果なので、安心して使用することが出来ます。リスクを回避するには日本製のホワイトニング歯磨き粉を使用し、もっと高い効果を望む場合に歯科医院やホワイトニングサロンなどを利用すると安全に確実に白い歯に近づくことができます。
海外製を個人輸入で購入する方も増えていますが、個人輸入品は日本の安全基準による審査を受けておらず、成分濃度や品質が保証されていません。
高濃度の過酸化水素は、知覚過敏・歯ぐきの炎症・歯の神経へのダメージを招くおそれがあります。トラブルが起きても自己責任となるため、使用する場合は必ず成分濃度を確認し、不安があれば歯科医師・歯科衛生士に相談してください。
本格的なホワイトニング効果のある歯磨き粉ならホワイトニング専門店の歯磨き粉もおすすめ!
ドラッグストアなどにもホワイトニング用の歯磨き粉が多数販売されていますが、もっと本格的にホワイトニング用の歯磨き粉を使用したい!と考えている方にはKirattにもホワイトニング用の歯磨き粉をご用意しております。
Kirattにご来店の予定がある方は、スタッフにお気軽にお尋ねください。公式オンラインショップからも購入いただけます。歯ブラシと歯磨き粉のセットや歯磨き粉単品のものもあります。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
海外のホワイトニング歯磨き粉に関するよくある質問
海外のホワイトニング歯磨き粉は本当に歯が白くなりますか?
海外製の中には過酸化水素などの漂白成分を含む製品があり、歯の表面の汚れを落とすだけでなく、歯そのものを白くする効果が期待できるものもあります。これが「海外製は白くなる」と言われる理由です。ただし効果には個人差があり、日本で市販されている歯磨き粉は漂白成分を含まないため、同じ効果は得られません。
海外のホワイトニング歯磨き粉は危険ですか?
使い方によってはリスクがあります。高濃度の過酸化水素は、知覚過敏や歯ぐきの炎症を引き起こすことがあり、特に日本人はエナメル質が薄い傾向があるため刺激を受けやすいとされます。海外製を使う場合は、成分濃度を確認し、用法を守ることが大切です。歯がしみる・痛むなどの症状が出たら、すぐに使用を中止してください。
海外製を使うと歯がしみるのはなぜですか?
漂白成分である過酸化水素が歯の内部に浸透する際に、神経を刺激して知覚過敏のような症状が出ることがあります。日本人はアメリカ人に比べてエナメル質が薄い傾向があるため、海外製の強い成分でしみやすいのです。しみる場合は使用頻度を減らすか、低刺激の日本製に切り替えることをおすすめします。
海外製のホワイトニング歯磨き粉はどのくらいの頻度で使えばいいですか?
毎日の使用は避け、日本製の歯磨き粉と併用しながら、週数回程度にとどめるのが安全です。1回の使用時間も長くしすぎず、数分以内に。漂白成分は強力なため、使えば使うほど白くなるわけではなく、むしろ歯や歯ぐきへの負担が増えます。
個人輸入で海外製を買っても大丈夫ですか?
個人輸入品は日本の安全基準による審査を受けておらず、成分濃度や品質が保証されていません。パッケージが英語表記で用法を誤りやすく、トラブルが起きてもすべて自己責任となります。購入する場合は成分をよく確認し、不安があれば歯科医師や歯科衛生士に相談してください。
安全に歯を白くするにはどうすればいいですか?
海外製の強い成分に頼らず、日本製歯磨き粉での日常ケアと、歯科衛生士のいるホワイトニングサロンや歯科医院でのケアを組み合わせるのが、最も安全で確実な方法です。専門家に相談しながら進められるため、知覚過敏などのトラブルも防ぎやすくなります。
日本製・海外製の歯磨き粉:まとめ
なお、市販のホワイトニング歯磨き粉のおすすめ商品を知りたい方は歯科衛生士が選ぶおすすめランキングを、避けるべき危険な歯磨き粉については買ってはいけない歯磨き粉の解説記事もあわせてご覧ください。
日本製のホワイトニング歯磨き粉は安全に使用できる上限が決められた成分量しか含まれていないため、私たちがあまり意識しなくても安心して使用できることが分かりました。
そのため、日本製のホワイトニング用の歯磨き粉だけでは表面の汚れを落とすことはできても、本来の歯の白さ以上に白くすることは難しいです。
安心して確実に白い歯を手に入れるのなら、歯科医院やホワイトニングサロンなどを利用し、歯の専門家に相談しながら施術を受けるのが白い歯の一番の近道になります。

小樽歯科衛生士専門学校 卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2023年3月〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業。
2023年3月〜Kiratt 札幌店にて独立。
・ホワイトニングサロンKiratt 札幌店 オーナー
・歯科衛生士歴5年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり


