どっちを選ぶべき?音波歯ブラシと電動歯ブラシのメリット・デメリット
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- 「電動歯ブラシを使いたいけど、音波歯ブラシとの違いがわからない」
- 「自分に合った歯ブラシの選び方を知りたい」
と悩んでいませんか?
電動歯ブラシには、それぞれに特徴があり、自分の口内環境やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。この記事では、これから電動歯ブラシを導入したいと考えている人や、すでに電動歯ブラシを使っている人に向けて、音波歯ブラシと電動歯ブラシの違いや特徴、選び方について解説します。
記事を読めば自分に合った歯ブラシの選び方が理解できます。音波歯ブラシと電動歯ブラシに興味がある人は、ぜひ最後までお読みください。
目 次
音波歯ブラシと電動歯ブラシの基本的な違い
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電動歯ブラシとは?ブラシヘッドが回転・振動する歯ブラシ
電動歯ブラシとは、スイッチを入れるとブラシヘッドが回転したり、振動したりして歯の汚れを落とす歯ブラシのことです。
電動歯ブラシには、大きく分けて「回転式」と「振動式」の2種類があります。自分の好みに合わせて回転式か振動式かを選べる点も魅力と言えるでしょう。
回転式はブラシの形が丸型になっており、歯を包み込むように磨き上げるのが特徴です。ブラウンなどが販売している電動歯ブラシは、丸型の歯ブラシであることが一般的です。回転式は歯をしっかり磨きたい人に最適な歯ブラシと言えます。
一方で、振動式の歯ブラシはブラシが長方形になっていて、普通の歯ブラシと同じような形をしています。歯に当てるだけで歯の表面の汚れを落とすのが特徴です。機械ならではの振動数で歯の汚れを除去するアイテムです。
音波歯ブラシとは?音波振動で汚れを落とす歯ブラシ
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音波ブラシとは、今までの電動歯ブラシに音波振動が加わった歯ブラシのことを指します。音波とは空気中に伝わる波のことで、音波を取り入れることで200〜300Hzの音波振動で、歯の表面の汚れを落とします。
音波によって口の中で細かい水流が起き、歯ブラシが触れていない部分の汚れも除去することが可能です。ただし、振動が大きいため人によっては合わないと感じる人もいる点はデメリットと言えるでしょう。
音波歯ブラシと電動歯ブラシのメリット・デメリット
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項目 | 音波歯ブラシ | 電動歯ブラシ |
---|---|---|
歯垢除去力 | 水流も活用し、やさしく落とす | 強力な回転でしっかり落とす |
歯や歯ぐきへの優しさ | ソフトな振動で負担が少ない | 強めのブラッシングになりがち |
使いやすさ | 手磨きに近い感覚で使える | ブラシを当てるだけでOK |
価格 | やや高価 | 比較的安価なモデルも多い |
おすすめの人 | 歯ぐきが弱い人、優しく磨きたい人 | しっかり歯垢を落としたい人 |
振動式は普通の歯ブラシと同じような形をしていることから、回転式に比べて歯や歯茎に対して優しく歯磨きができるのが魅力です。一方で、回転式に比べて歯垢を除去する力は弱めと言われています。
回転式の歯ブラシはしっかり歯磨きができる魅力があるのに対し、歯や歯茎に負担をかける可能性もあるため、電動歯ブラシを押し付けすぎないように注意しましょう。
また、回転式を選びたいけど歯への負担を少しでも減らしたい場合は、押し付け防止機能がついた製品もあるので、気になる人は押し付け防止機能がついたものを選ぶことをおすすめします。
どっちを選ぶべき?あなたに合った歯ブラシ診断
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こんな人は音波歯ブラシがおすすめ!
以下に当てはまる人は音波ブラシがおすすめです。
- 歯ぐきが弱い・知覚過敏がある
- 優しく磨きたい
- 手磨きと同じ感覚で使いたい
音波歯ブラシは水流によって歯の汚れを落とす歯ブラシであるため、歯に対して不安がある人や優しく磨きたい人におすすめです。また超音波歯ブラシに比べても優しく歯を磨ける点も音波歯ブラシの魅力と言えます。歯磨きの時間を効率的にしたいけれど、歯に優しいものを選びたい人には音波歯ブラシが最適です。
ただし、音波歯ブラシであっても正しく使用しないと歯や歯茎を痛める可能性がありますので、使用する際にはあまり力を入れずに軽く歯の表面に触れるだけを意識しましょう。
こんな人は電動歯ブラシがおすすめ!
以下の特徴に当てはまる人は電動歯ブラシの利用がおすすめです。
- しっかり歯垢を落としたい
- 磨き残しをなくしたい
- 短時間で効率よく歯を磨きたい
しっかり歯の汚れを落としたいと考えている人には電動歯ブラシがおすすめです。電動歯ブラシは回転式と振動式の2種類があるので、お好みに合わせて選んでみてください。
よりしっかり歯の汚れを落としたい人は回転式、しっかり磨きたいけれど歯への影響も気になる人は振動式が良いでしょう。ただし、どちらも使いやすさや好みには個人差がありますので、まずは一度試してみることをおすすめします。
音波歯ブラシ・電動歯ブラシを選ぶ際のポイント
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音波歯ブラシと電動歯ブラシを選ぶにはいくつかのポイントを理解しておく必要があります。どちらを購入するべきか迷っている人は、ぜひ以下のポイントをチェックしてみてください。
- 振動する・回転数をチェックする
- ブラシヘッドの種類を確認する
- 充電方式とバッテリー持ちを確認する
- 追加機能の有無を確認する
一つずつ順番に解説します。
振動数・回転数をチェック
音波歯ブラシと電動歯ブラシを選ぶ際は、振動数や回転数を確認してみてください。一般的に、音波歯ブラシは毎分約30,000〜40,000回の振動があり、高速で細かい振動が特徴です。
一方、電動歯ブラシの回転式は毎分約2,500〜7,500回の回転が一般的で、ブラシの回転による磨き心地が魅力です。どちらを選ぶかは、歯や歯茎の状態、使い心地の好みによって変わります。自分に合った歯ブラシを見つけて、効果的なオーラルケアを心がけましょう。
ブラシヘッドの種類
電動歯ブラシを選ぶ際には、定期的なヘッドブラシの交換が必要です。ヘッドブラシは3〜4か月おきの交換が推奨されています。電動歯ブラシを購入する際には、定期的なヘッドブラシの購入が必要となることは理解しておきましょう。
また、交換するヘッドブラシの硬さや大きさなど自分に合ったブラシが揃っているかも事前に確認しておくことをおすすめします。商品によっては、歯垢除去や歯茎ケア、口臭ケアなど自分の口の悩みに合わせて選べるものや、ヘッドブラシの交換時期をお知らせしてくれる商品もあります。
また、ヘッドブラシの交換のしやすさや、ヘッドブラシが近くのお店で購入できるかも事前に確認しておくと安心です。
充電方式とバッテリー持ち
電動歯ブラシの一回の充電でどれくらいの期間使用できるかを把握しておくことも重要です。一回の充電で数週間もつものを選ぶと、毎日充電する必要がないので、快適に使用できます。また、充電のし忘れを防ぐためにも、充電する曜日などを固定しておくのも効果的でしょう。
また外出先や旅行先でも快適に電動歯ブラシを使用するためにも、バッテリー持ちがなるべく長いものを選ぶのがおすすめです。
追加機能
電動歯ブラシを選ぶ際には、以下のような機能があるものを選ぶと便利です。
- 圧力センサー(強く押しすぎると警告)
- タイマー機能(磨きすぎ防止)
- スマホ連携機能(歯磨き習慣を記録)
どの電動歯ブラシにも当てはまることですが、誤った使い方をすると、かえって歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。きちんと磨こうとするあまりに、強く押さえつけたりする場合は、歯を傷つける原因となります。そのため普段から優しく歯の表面に触れるだけを意識し、圧力センサー付きのものをうまく取り入れて、歯の健康を守りましょう。
磨き残しをなくしたい人は、アプリ連動タイプの製品がおすすめです。アプリを活用すれば自分がどの場所を磨き残しやすいかを可視化できます。普段の歯磨きの見直しにもつながります。
タイマー機能があるものを使えば、歯の磨き過ぎを防止することが可能です。
時短ができて、便利な機能が搭載した電動歯ブラシですが、使い方を間違えると歯茎や歯を傷つけるため、注意が必要です。口の中を健康に保つためにも、電動歯ブラシを正しく使用しましょう。
まとめ:あなたに合った電動歯ブラシで快適なオーラルケアを!
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音波歯ブラシと電動歯ブラシの違いと選び方について解説しました。音波歯ブラシは水流で汚れを落とします。一方で、電動歯ブラシは振動や回転によって汚れを落とす歯ブラシです。それぞれの特徴や違いを理解することが大切です。
歯茎が弱い人には音波歯ブラシ、しっかり歯を磨きたい人には電動歯ブラシが最適と言えます。また強く磨きすぎた場合にお知らせしてくれる圧力センサー付きの商品もあるため、歯を強く磨く傾向にある人は、圧力センサー機能がついている商品を活用してみましょう。
どの部分をきちんと磨けているのか把握できるアプリがついたものもあります。自分の目的に合わせた歯ブラシをぜひ選んでみてください。
小樽歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。
2023年3月〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業。
2023年3月〜Kiratt 札幌店にて独立。
・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり