朝はいつ歯磨きするのがいいの?寝起き口臭を防ぐための対策

朝目覚めた時に自分の口臭や口の中のネバつきが気になってことはありませんか。

この記事では、朝はいつ歯を磨くのがいいのか、朝起きた時に口がネバつく原因、寝起き口臭を防ぐための対策について解説していきます。

ちょっとした方法で寝起きの口臭を軽減することができるので、ぜひ生活に取り入れてみてください。

朝はいつ歯磨きをするのがいいの?

”起きてすぐ”が一番おすすめの歯を磨くタイミングになります。

なぜ起床後の歯磨きがいいのでしょうか。

私たちは起きている間は唾液の分泌によって潤い、自浄作用でキレイな口内環境を保っています。ですが、眠っている間は口を動かすこともないため口の中が乾燥しています。口の中が乾燥することによって、口の中にある細菌が増殖しやすい状況になります。

そのため朝は口の中に細菌が増えた状態になっています。朝目覚めたらまずは歯を磨き口の中の細菌を洗い流しましょう。

朝起きてすぐに歯を磨くメリット

  1. 口の中の細菌を減らすことで風邪やインフルエンザの予防になる
  2. 唾液を分泌し口臭対策になる
  3. 朝すっきりとした気分になれる

朝は口の中が細菌が増えているため、起床後に歯を磨かずに水を飲んだり、食事をすることで細菌をそのまま体内に入れてしまうことになります。

そして、寝起きで歯を磨くことで風邪などのウィルスから体を守ることができるため、朝に歯を磨くことが自分の体を守ることにもなります。

そもそもなぜ朝は口がネバつくの?

朝、目覚めた時に口の中がネバつきや口臭が気になったことはありませんか。

朝の口の中のネバつきや口臭の原因は寝ている間に増えた細菌です。

寝ている間は唾液の分泌が減りやすい傾向にあり、口の中が乾燥しやすいです。口の中が乾燥することで細菌が増えるので、朝起きたときは口の中が細菌が多い状態になっています。

そのため、寝起きは口臭が強かったり、口の中がネバつきやすいのです。

寝起きの口臭は生理的口臭といって人間であれば誰にでも発生する口臭です。寝起きの口臭にはあまり神経質にならず、起床後にできる範囲の対策で口臭を予防していきましょう。

口の中の細菌を飲み込むとどうなる?

口の中には700種類もの細菌がいるとされています。その細菌の中には虫歯菌や歯周病菌なども含まれています。

歯周病菌や細菌のかすなどを含む雑菌を毎日飲みこんでいると、腸内環境が悪くなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、様々な疾患の発症にもつながるリスクが上がると言われています。

口臭対策はもちろん自分の健康を守るためにも起床後は積極的に歯を磨くようにしましょう。

寝起きの口臭を防ぐための対策

ここでは寝起きの口臭を減らすための対策について紹介します。

  1. 寝る前の歯磨きはより丁寧に
  2. 舌苔を取り除く
  3. 寝る前にコップ1杯の水を飲む

寝る前の歯磨きはより丁寧に

食後の歯磨きはどのタイミングでも歯垢を除去するために必要なことですが、特に眠っている間は口の中が乾燥し、歯垢が残っていることで雑菌が増えたり、虫歯になりやすくなります。

そのため、寝る前の歯磨きは1日の中でも特に丁寧に磨くことを意識して歯を磨くようにしましょう。

特に心がけたいことは

  • 寝る前は5分は歯を磨くようにする
  • 歯間ブラシを使って歯間もキレイに
  • 歯と歯茎の境目も意識して磨く

上記の方法を意識すると寝起きの口臭や虫歯のリスクが減りますので、ぜひ毎日の歯磨きに取り入れてみてください。

舌苔を取り除く

舌が白くなっている場合は舌苔(ぜったい)がある可能性があります。舌苔は舌の表面に付着する苔のようなもので、口臭の原因となります。

薄く舌苔がある状態は正常な状態なのであまり気にする必要はありませんが、舌苔が厚くなっている場合には口臭の原因となるため除去するのがおすすめです。

ただし、舌は大変傷つきやすいので除去するときは優しく1度に全部取りきろうとしないこと。1日1回にとどめることを注意してください。

口臭が気になるといって舌をケアしすぎると、舌が傷つき炎症が起きさらに口臭を悪化させてしまう恐れもありますので、やりすぎないことが大切です。

寝る前にコップ1杯の水を飲む

眠っている間は誰しも唾液の分泌が減る傾向にあるため、寝る前の水分補給は口の中を乾燥から守るためにも大切です。このときお茶やコーヒーではなくお水を飲むようにしましょう。

睡眠中に脱水状態が続くと血液の濃度が濃くなり、疲れが取れにくくなったり病気を引き起こすリスクもあります。そのため寝る前の水分補給はメリットがとても多いです。

口臭対策はもちろんですが、寝る前に水分補給をすると睡眠の質も向上するので、ぜひ寝る前の水分補給は取り入れたいですね。

水分補給のときは冷水ではなく常温のお水のほうが効果的です。

朝に寝起きの口臭がある場合にできる3つの対策

  1. しっかり歯を磨く
  2. 唾液腺マッサージ
  3. 歯を磨いた後にきちんと朝食を食べる

しっかり歯を磨く

寝起きの口臭を減らすためにはお口の中のプラーク(歯垢)を除去する必要があります。そのため朝にも丁寧に歯を磨く時間を確保するようにしましょう。

歯を丁寧に磨くことで細菌が増えにくくなり、口臭やネバつきも軽減させることができます。

唾液腺マッサージ

唾液腺を刺激するのも口臭対策には効果的です。

唾液腺は顎の付近に集中しています。顔を触るだけで簡単にできますので、朝の洗顔のときや出勤途中などをちょっとしたスキマ時間にチャレンジしてみましょう。

唾液マッサージについての方法は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

マッサージも面倒という場合にはガムを噛むことでも唾液の分泌を促すことができます。ただし、ガムを噛む際には砂糖が入ったものではなくキシリトール100%のガムを噛むのがおすすめです。

キシリトール100%ガムなら口臭予防にもなり、虫歯予防にもなりお口を健康に保つにはぴったりのアイテムです。

朝食はきちんと食べる

朝食をよく噛んで食べるのも口臭予防の効果があります。食事をすることで口の中の唾液が分泌され、寝起きの口臭対策になります。そして、朝に食事をすることで体温があがり、体が活動しやすい状態になります。

朝食を抜くと脳がエネルギー不足になりやすいため脳を活発にするためにも朝食はきちんと食べるようにしましょう。

歯磨きのタイミングによって口臭にも影響はある?

口臭対策で最も効果のある歯磨きのタイミングは起床後と寝る前の歯磨きになります。

起床後の歯磨きの重要性は先ほどご説明しましたが、寝る前の歯磨きも大切です。寝る前の歯磨きをすることで、口臭対策になるのはもちろん、虫歯・歯周病予防になります。

睡眠中はだれでも口の中の唾液が減り、細菌が増えやすい環境になります。そのため就寝前は1日の中でもじっくり時間をかけて丁寧に歯磨きをすることで、就寝中の細菌の増殖を少しでも抑えるようにしましょう。

そして、寝る前にコップ1杯の水を飲むことで多少は口の中の乾燥を減らすことができます。就寝前は水分補給と丁寧な歯磨きをセットで行うようにしましょう。

まとめ

朝の歯磨きをするタイミングと寝起き口臭の対策についてご紹介しました。

朝の口臭は生理的口臭といって人間であれば誰でももっている口臭のため、まったく寝起きに口臭がない人はいません。今回の対策は軽減することは可能ですが、ゼロにするのはなかなか難しいです。

寝る前の対策によってお口の中や睡眠の質の向上などメリットがたくさんあります。

どれも簡単にできる対策ばかりですので、寝起き口臭やネバつきが気になる方はぜひチャレンジしてみてください。

監修:山辺 彩香

石川県歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。

また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。

2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。

2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。