口臭の原因とは?セルフチェックで自分の口臭を確認する方法

Kirattブログタイトル 口臭の原因とは?セルフチェックで自分の口臭を確認する方法
  • 自分の口臭が気になる
  • 歯みがきをしても臭う気がする
  • 口臭の原因って何?
  • 予防する方法はないの?
  • 自分で口臭を確認できる方法があったら教えてほしい!

こういった疑問にお答えしていきます。

口臭が気になるという人は男女ともに非常に多く、もっとも気になる身体の臭いは自分の臭い・他人の臭いどちらも口臭が第一位とまで言われているほどです。

しかしこれだけ気にしている人が多いにも関わらずケアの仕方がわからないという方がほとんど。

実際どれくらい口臭が臭うのか、自分でチェックできたら嬉しいですよね。

そこで今回は、口臭の原因や自分でできる口臭のセルフチェックのやり方、口臭の予防方法などをお伝えしていきます。

※記事は5分で読み終わります。

口臭の原因

口元を手で隠している女性の画像

まず一番お伝えしたいのが、24時間365日全く口臭のしない人などこの世には存在しないということです。

赤ちゃんからお年寄りまで、口臭は誰にでも起こる生理現象です。

口臭が起こる原因はさまざまですが大きく分けると2種類、生理的口臭病的口臭に分かれます。

それぞれ説明していきますね。

生理的口臭

生理的口臭とは、普段日常生活を送っている中で発生する口臭のことをいいます。

発生する原因は主に4つあります。

①口の中の乾燥

口の中が乾燥すると細菌が増殖しやすくなります。

寝て起きたときや、お腹が空いているときストレスを感じたり緊張したりしたときなどは唾液の分泌量が減るため口の中が乾燥しやすくなります

それによって細菌が増殖し口臭が発生しやすくなりますが、この場合は唾液が分泌されればおさまるため一時的な口臭になります。

②ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化によっても唾液の分泌量は大きく変わります。

女性の場合はとくに生理・妊娠・出産・更年期などホルモンバランスの変化が起こりやすいため、どちらかというと男性よりも女性の方が口臭が強くなりやすい傾向にあります。

唾液の分泌量が減ると食べ物の食べカスも洗い流せなくなるため、細菌がより増殖しやすくなり口臭が発生しやすい環境になります。

③嗜好物や飲食物

ネギやニンニクなど、もともと臭いが強い食べ物はたくさん食べることで血液の中にも臭い成分が取りこまれ、次の日まで口臭が続いてしまうということもあります。

またタバコやお酒などの嗜好品も唾液の分泌量を減らしてしまうため口臭の原因につながります。

それと同時に歯茎の血流も悪くしてしまうため、歯周病にかかるリスクも高まってしまいます。

嗜好物や飲食物による口臭も時間が経てばおさまりますが、口臭以外のリスクも考えるとできるたけタバコやお酒の摂取は控えることをおすすめします。

④舌苔(ぜったい)

口臭にもっとも効果的なのが舌苔対策です。

舌苔とは舌についた白っぽい汚れのことで、口の中の剥がれた粘膜や食べ物の食べカス、細菌などの塊です。

この細菌が臭いを出す原因となります。

どういうことかというと、細菌が舌についたタンパク質を分解するとガスが発生します。

このガスが卵や魚が腐ったような生ゴミに近い臭いなどを発生させるため、口臭につながるというわけです。

日本人の約6割の口臭患者がこの舌苔が原因で口臭を生じているといわれています。

舌苔は舌磨きで簡単に落とすことができます。

あなたは普段、舌磨きをしていますか?

このあと詳しく説明していきますので、ぜひ今日から試してみてください。

病的口臭

病的口臭とは、何かしらの病気が原因で起こる口臭のことをいいます。

  • 虫歯や歯周病など→口の中のトラブル
  • 鼻や喉など→呼吸器系の病気
  • 胃や腸など→消化器系の病気

などが原因の場合があります。

病気が原因の場合は治療することで改善されるので、なるべく早く受診することをおすすめします。

口臭の確認の仕方

自分の手に息を吐きかけて口臭を確認している男性の画像

①唾液の臭いをチェックする

清潔な指や綿棒で口の中の唾液を拭いとったり、歯と歯茎の間の溝などを擦ってみたりして臭いを嗅ぎます。

唾液が臭うようであれば、口の中が乾燥して口臭が発生している可能性が高いので唾液の分泌を促しましょう。

唾液腺のマッサージや唾液が出やすい食べ物を口にすることが効果的です。

またコットンやティッシュで舌苔を拭き取って臭いを嗅いでみる方法も確認しやすいです。

②吐いた息の臭いを嗅ぐ

コップやビニール袋に息を吐き入れて臭いを確認する方法もあります。

息を溜め込めるものがあればいつでも簡単に確認することができ、臭いもわかりやすいです。

起きた後すぐやお腹が空いているとき、食事をした後は生理的口臭が発生している可能性が高いため、これらのタイミングと重なっていない時にチェックするのがおすすめです。

③口臭チェッカーで確認する

口臭チェッカーを使うとより明確に自分の口臭の強さがわかります。

吐いた息から臭いレベルを具体的な数値や目盛りなどで確認することができます。

自分でセルフチェックしてみたけどよく分からないという方は口臭チェッカーを試してみるといいでしょう。

口臭チェッカーは市販で出回っているため誰でも手に入れることができますが、市販のものよりも歯科医院で使用している口臭チェッカーの方がもっと精度が高く確実です。

正確に自分の口臭レベルを知りたい方は歯科医師に相談してみましょう。

口臭の治し方・予防方法

洗口液や歯ブラシなど様々なオーラルケアグッズが写っている画像

①舌磨きをする

口臭の原因の多くは舌苔によるものだと先ほどお話ししましたね。

鏡の前で自分の舌を出して見てみてください。

白っぽかったり、黄色っぽかったりしていませんか?

それが舌苔です。

舌苔は舌磨きをすることで簡単に落とすことができます。

舌ブラシを使ってもいいですし、歯ブラシでも落とせます。

ただ、口臭を無くしたいからと力強くゴシゴシと擦るのはNGです

舌にある味を感じとる細胞を傷つけてしまうことにつながり、最悪の場合味覚障害にもなりかねません。

舌磨きをする際は、表面をなでるように優しくブラッシングしましょう。

10回ほどなでたら口をゆすぐ行為を3回もくり返せば十分です。

②口の中を清潔に保つ

とくに食べ物を食べたあと、そのまま放置しておくと食べカスなどの汚れを細菌が分解して口臭が発生しやすくなります。

そのため、食後に丁寧な歯みがきを行うことは口臭対策にとても効果的です。

歯と歯の間は歯ブラシだけでは落とし切れない汚れがたまりやすいため、糸ようじ歯間ブラシデンタルフロスなどを使うのがおすすめです。

できれば毎食後に歯みがきをすると尚良いですが、時間がないという方はお水で口をゆすいでなるべく口の中に食べカスが少ない状態にしましょう。

③生活習慣を見直す

口臭の原因には、生活習慣も大きく関係します。

暴飲・暴食、タバコやお酒などの嗜好品は口臭を発生させるリスクを高めます。

あなたは食事の際、よく噛んで食べていますか?

よく噛んで食べることによって唾液が分泌されやすくなり、口の中が乾燥するのを防ぐことができます。

また食べ物が細かくなった状態で胃に運ばれることによって消化も良くなり胃腸の働きを助け、便秘の予防や改善にもつながります。

タバコやお酒などの嗜好品は唾液の分泌をさまたげて歯茎の血流を悪くし、口臭が発生しやすい状態をつくります。

なるべく控えることで口臭を抑えることができますが、あまりにも我慢しすぎるとストレスにつながり逆に口臭を発生させるリスクを高めてしまう可能性もあります。

無理のない範囲で摂取する頻度をほどほどにするようにしましょう。

④病院で治療する

口のケアを気遣ったり生活習慣を見直したりしても一向に口臭が改善されない場合は、病気が原因である可能性があります。

口の中でも歯茎はとくに鈍感な組織だといわれており、初期症状がとてもわかりにくいです。

それによって病気が進行していたとしても気づかず、あからさまな症状が出てから検査をしたら手遅れの状態になっていたということも少なくありません。

口の中だけでなく身体の中の状態も自分では確認できないため、知らないうちにかかっていた病気が原因で口臭が発生していたということもあります。

病気が原因である場合は治療することで改善されます。

早期発見につなげるためにも何か異変を感じたらすぐに病院へ行き、歯科検診や健康診断は定期的に受けるようにしましょう。

まとめ

口臭は赤ちゃんからお年寄りまで年齢や性別に関係なく誰にでも必ず起こるものです。

日頃から丁寧にケアをしたり生活習慣を見直すことも重要ですが、一人で考え込みすぎず歯科医師に相談することが一番確実です。

まちがったケアをしていても口臭は改善されません。

まずは自分の口臭の原因がどこから来ているものなのかを知り、それに合った正しいケアをしたり治療をおこなったりして改善していきましょう!

ブログ監修:山辺 彩香

石川県歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。

また歯科衛生士の新しい働き方として、個人のSNSを起点に、キャリアアップを目指す歯科衛生士さんの応援やサポートをしている。

2022年2月〜Kiratt広報としてオーラルケア知識などのYoutube配信と広報活動。

2022年5月〜Kiratt 金沢鞍月店にて独立。