お子さんの歯科矯正をするタイミングはいつ?噛み合わせが悪いことで起きる悪影響とは。

前回大人になってからの歯科矯正に関する記事を書かせていただきましたが、今回はお子さんの歯科矯正についてです。

大人になってからの歯科矯正は大変なので、できるのであれば小さいうちから矯正を検討される方が良いと思います。

とくに噛み合わせが悪いまま成長してしまうと。様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

そこで今回はお子さんの歯科矯正をするタイミングや、噛み合わせが悪いことで起きる悪影響について解説していきます。

前回の大人になってからの歯科矯正に関する記事はこちらからご覧いただけます。

お子さんの歯科矯正をするタイミングはいつが良い?

早期矯正治療を行うことで重要な口腔機能の正常な発達を促すだけではなく、将来の虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

なので基本的には早い方が良いのですが、骨格や歯並びは千差万別なのでお子さんの様子を見て判断する必要があります。

お子さんの歯科矯正を考える際に大事なのはこの2つです。

「①発達するうえでの個人差への配慮」

「②治療に適切なタイミングを逃さないこと」

①②を守るためにも、親御さんも含めて小さいうちから継続的に歯科医院に通って経過を見てもらうことをオススメします。

お子さんの歯並びや噛み合わせが悪いことで起きる悪影響

噛み合わせが悪いと脳機能や顔面の発育に影響を及ぼす

噛み合わせの悪さは、お子さんの成長に多大なる悪影響を及ぼします。

とくに影響を受けるのが脳機能と顔面の発育です。

脳機能や顔面への影響は学業不良、情緒や行動の問題、多動や注意力の低下、成長障害、睡眠障害などにつながります。

さらに噛み合わせが悪くてお口周りのバランスが悪い場合や、指吸いや口呼吸などの悪い習慣が残って筋肉や舌の発達が正常でないと骨格が歪んで姿勢が悪くなったり病気にかかりやすくなります。

適切なタイミングで矯正治療を行うことで、上記のリスクを軽減してお子さんの健全な発育を促しましょう!

歯並びや噛み合わせが悪いと口呼吸になりやすく多大なリスクが有る

お子さんをふと見た時、いつもお口をポカーンと開けてはいませんか?

このように口を開けてしまう癖のことを口唇閉鎖不全と呼ぶのですが、歯並びや噛み合わせが悪いとなりやすいことが分かっています。

口をずっと開けているといわゆる口呼吸をしている状態になります。

口呼吸は鼻呼吸と比べると口の中が乾燥しやすいだけでなく、ウイルスや細菌などが身体の中に侵入するリスクを高めます。

口の中が乾燥すると虫歯や歯肉炎を引き起こしやすいことも分かっています。

さらに口呼吸とアレルギー疾患の関係や、睡眠時無呼吸症候群の原因になることも指摘されています。

他にも口呼吸は顔の形成にも大きく影響します。唇が前に突き出して顎が後ろへ下がり、鼻は低く見えます。

そうするとさらなる歯並びの悪化に繋がり、負のスパイラルに陥ることに…。

もしお子さんが口をポカーンと開けているなと思った場合は、6歳頃までにはこの習慣をやめられるようにしたいところです。

将来の健康のためにも、まずはかかりつけ医にご相談してください。

歯の矯正って保険は効くの?

残念ですが、
基本的に歯の矯正は保険適用外の治療になります。

保険が適用されるには「放置していると健康が害されるような病気の治療」である必要があり、健康が害されるケースが少ない歯の矯正には保険が適用されないのです。

矯正の種類にもよりますが、代表的なワイヤー矯正になると100万円近い矯正費用が全額自己負担になってしまいます。

ですが諦めるのはまだ早いです。

歯の矯正治療は、ある特定の条件を満たした場合にかぎり健康保険が適用になります!

詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

歯の矯正をする歯科医院は慎重に選ぼう

いまや一般の歯科医院でも矯正ができる時代です。

手軽にできるマウスピース矯正が流行ったのもあり、矯正に対する知識があまりない歯科医が増えてしまいました。

そういった知識のない歯科医にあたると最悪です。

「見た目は綺麗に並んでいるが、噛み合わせが合っていない」

「矯正したら歯が染みるようになってしまった」

など、矯正絡みによるトラブルが後を絶えません。

まずは信頼できる歯科医院を見つけることが大切です。

かかりつけ医に相談したり、実際に矯正した友人に紹介してもらったり、相談段階で親身になって話を聞いてくれる歯科医さんだったり、様々な方法で矯正歯科は慎重に選ぶようにしましょう。

まとめ

お子さんの矯正はなるべく早い方が良いですが、歯並びや骨格は様々なので適切なタイミングで行う必要があります。

その適切なタイミングを逃さないためにも、信頼できる歯科医院を見つけることが大切です。

歯の矯正は残念ながら保険は適用されずに高額な治療になってしまいますが、お子さんの成長や発達に悪影響を与えないためにもなるべく治療してあげましょう。

まずは親身になって話を聞いてくれる歯科医さんに相談してみることをおすすめいたします。

またKiratt札幌店では、歯科衛生士や専属のアドバイサーが在籍しています。歯科医院ではないので矯正治療は行えませんが、信頼できる歯科医さんをご紹介することはできるのでぜひお気軽にお問い合わせください。

ブログ監修:山崎 明日海

小樽歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業

 

・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり