血が出ても歯磨きを止めないほうが良い!?歯磨きに関する新常識を徹底解説!
歯を磨いたときに歯茎から血が出ると焦りますよね?
このまま歯磨きを続けて悪化したらどうしよう…。と思った経験はありませんか?
じつは歯磨きを止めることは逆効果になるので、優しく磨き続ければOKです!
その他にも
- 歯磨きってどのくらい時間をかければいいの?
- 歯磨き粉って必要なの?
- 歯ブラシってどれくらいの頻度で交換するべきなの?
このような歯磨きに関するお悩みを、歯科衛生士である私が徹底解説します!
歯を磨いたときに歯茎から血が出たときの対処法
そもそもなぜ歯茎から血が出るの?
歯磨きで歯垢をしっかりと除去できていないと、歯茎の溝にどんどん歯垢がたまっていきます。
歯垢は細菌の塊なので、放っておくと毒素を出して歯茎を刺激し、炎症を起こして出血してしまいます。
この状態を歯周病と呼びます。
歯周病は自覚症状がないまま静かに進行していく病気です。
歯茎から血が出る状態はまだ初期段階の軽度歯周炎なので、これ以上進行しないようにする必要があります。
血が出ても歯磨きを止めないことが大事
歯磨き中に歯茎から血が出ると驚きますし、歯磨きをそこで止めたくなりますよね。
ですが止めるのは逆効果なんです。
歯磨きを止めてしまうと歯垢がどんどん溜まっていきます。
歯垢が溜まると歯と歯茎の溝は深く大きくなっていき、歯周病悪化につながってしまいます。
大切なのは毎日歯磨きを続けること。
多少の出血はすぐに止まるので、優しく歯磨きを続けて歯周病の進行を食い止めましょう!
ちなみに、歯茎から悪い血を出した方がいい!というのは間違いです。
「血が出るから歯磨きを止める」というのが良くないだけで、血が出るのは決して良いことではありません。
あくまで優しく、歯茎を刺激しすぎないように歯磨きを続けてくださいね!
歯磨きってどのくらい時間をかければいいの?
ずばり、
1回3分以上で磨き残しの無いようにすみずみまで磨きましょう!
じつは歯磨きはただ長い時間をかけてすれば良いというものではありません。
時間をかけても同じ箇所しか磨けていなければ意味がないですし、磨きすぎて歯や歯茎を傷つけてしまうことだってあるんです。
上下左右の歯や奥歯の隅まで磨けるように、あらかじめ自分の中でルートを決めておき、毎回それに沿って磨く習慣をつけることをおすすめします!
磨くルートは自分の磨きやすい順番で大丈夫ですが、一応おすすめのルートがあります。
右利きの人
右下奥歯からスタートして、そのまま前歯→左下の奥歯→左下奥歯の裏側→前歯の裏側→右下の奥歯の裏側と磨き進めます。
次に上の歯を磨きます。
右上の奥歯から上の前歯へ進み→左上の奥歯→左上奥歯の裏側→前歯の裏側→右上奥歯のの裏側と磨き進めます。
左利きの人
左利きの人は右利き用ルートを左からはじめるとまんべんなく磨くことが出来ます。
左下奥歯からスタートして、そのまま前歯→右下の奥歯→右下奥歯の裏側→前歯の裏側→左下の奥歯の裏側と磨き進めます。
次に上の歯を磨きます。
左上の奥歯から上の前歯へ進み→右上の奥歯→右上奥歯の裏側→前歯の裏側→左上奥歯のの裏側と磨き進めます。
自分なりの歯磨きルートを見つけよう
人によって歯並びが違います。
いつも食べ物が挟まる場所が分かっている方はそこを重点的に磨くようにしましょう。
自分なりの歯磨きルートを見つけることが大切です。
歯磨きルートを磨き終わってから、磨き残しや違和感のある部分があればピンポイントで磨くのも忘れずに。
手鏡などで口の中を確認する習慣をつけると、虫歯の早期発見につながるのでおすすめですよ!
歯磨き粉って必要なの?
じつは
歯ブラシだけでしっかりと歯を磨けるなら付けなくてもOKです!
意外に思われる方が多いかもしれませんが、大事なのは磨き方なので、歯磨き粉は無くても大丈夫です。
むしろ歯磨き粉のスッキリ感で歯が磨けた気になってしまうので、それくらいなら歯磨き粉は使わないで丁寧に歯磨きをしたほうがよっぽど効果があります。
さらに市販の歯磨き粉に含まれる研磨剤は、歯の表面を削る効果があり、使い続けることで歯の表面を傷つけてしまう恐れがあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
また、フッ素入りの歯磨き粉は虫歯予防に効果的なので、積極的に使って良いです!
フッ素は歯垢や歯の汚れから出る酸の量を抑えてくれますし、フッ素には歯をコーティングする働きもあるので、汚れをつきにくくして口内環境を整えるのに効果的です。
歯ブラシってどれくらいの頻度で交換するべきなの?
毎食後1日3回歯ブラシを使用したとして、約1ヶ月ほどで歯ブラシが消耗し始めます。
なので交換頻度としては1ヶ月がベターでしょう。
1ヶ月経っていなくても、歯ブラシの毛先が開いていたらすぐに交換して良いです。
まだまだ使えると思っていても、毛先が開いた状態では、ブラッシング効果が著しく落ちてしまいますからね。
また、歯ブラシは水にぬれている時間が長く、細菌が繁殖しやすいです。
そのため同じものを使い続けると細菌が歯や歯茎に移ってしまい、歯肉炎などの原因になってしまいます。
それを避けるために、歯ブラシはなるべく風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
とはいえ歯ブラシは水にぬらして使うものなので限界がありますし、保管場所に気を配るよりもこまめに新しい歯ブラシに替えて清潔に保つことをおすすめします。
まとめ
Q.歯を磨いたときに歯茎から血が出たらどうする?
血が出ても歯磨きを止めないことが大事。
多少の出血はすぐに止まるので、あくまで優しく丁寧にブラッシングしよう!
Q.歯磨きってどのくらい時間をかければいいの?
1回3分以上で磨き残しの無いようにすみずみまで磨く!
ただ長い時間かければ良いというわけではなく、磨き残しが無いよう丁寧に磨くことが大事!
Q.歯磨き粉って必要なの?
ぶっちゃけ必要ない!
歯磨き粉を使わないと気持ち悪いという人は、フッ素入りのものがおすすめ!
Q.歯ブラシってどれくらいの頻度で交換するべきなの?
歯ブラシの寿命は約1ヶ月。
水にぬれている時間が多く、細菌が繁殖しやすいので、こまめに替えて清潔な状態を保とう!
今回は歯磨きに関するよくあるお悩みを解決しました!
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
Kiratt札幌店では、歯科衛生士や専属のアドバイサーが在籍しています。歯に関するお悩みがあれば気軽にお問い合わせください。
小樽歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業
・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり