食後だけじゃダメ!朝起きたらまず歯を磨いたほうが良い4つの理由

みなさん朝起きたらまず歯磨きをしていますか?

食後にはきちんと歯を磨いているし、就寝前にも歯を磨いているから朝はいいやと思っている人、意外に多いです。

また朝ちゃんと歯磨きをしているよ!という人でも、歯磨きの前に水を飲んでしまったり、朝食を食べていませんか?

それでは意味がありません!

大事なのは、朝起きたら何も口にせずに真っ先に歯磨きをするということです!

ではなぜ真っ先に歯を磨いたほうが良いのか、詳しく解説していきます。

口の中の細菌は睡眠中に10倍以上も増殖する

朝起きたらまず歯磨きをしたほうが良い理由の1つとして、口の中の細菌は寝ている間に10倍にも増殖すると言われています。

口の中の細菌は虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、その後の結果として肺炎・心臓病・糖尿病などの原因にもなりかねません。

これは大袈裟な話ではなく、ほぼ全ての病気の入口は口の中だからです。

朝に歯を磨かずに水を飲んだり、朝食を食べたりするということは、10倍に増えた細菌を直接身体に取り込んでるのと同義なのです。

本当に寝ている間に10倍に増えるの?とお思いの方。

例えば、台所や浴室の排水溝など、常に湿った場所にはヌルヌルとしたものが付着します。

このヌルヌルの正体は下水などにいる細菌が集まってできた固まりで、これを「バイオフィルム」といいます。

そのため台所や浴室の排水溝などは毎日掃除をしないとヌルヌルしてしまうのです。

このバイオフィルムが寝ている間に口の中で形成されてしまうため、細菌が10倍にも増殖してしまうのです。

食後の過度な歯磨きは免疫力を低下させる!?

食後にしっかりと丁寧に歯磨きをすれば良いじゃんとお考えの方、ちょっと待ってください。

じつは食後の過度な歯磨きは、健康な唾液を流してしまい免疫力が低下してしまいます!

もちろん食後の歯磨きを否定しているわけではありません。食後の歯磨きはあくまで口の中の汚れや食べかすを取り除く程度が良いということです。

歯には自浄作用というものがあり、形態的に食べ物が歯の表面には付着しづらいようにできています。

唾液には口の中を安定した良好な状態に保つ役割があります。そんな唾液を過剰な歯磨きによって流してしまうのはもったいないのです。

食後は口の中の汚れや食べかすを取り除く程度に抑えておき、丁寧な歯磨きは就寝前や起床後におこなうのがベストなのです!

睡眠中は口の中の唾液がほとんど無くなってしまう

先ほど説明した通り、唾液には口の中を安定した良好な状態に保つ役割があります。

唾液のもつ殺菌・抗菌作用によって私たちの口の中はキレイな状態を維持しています。

ですが睡眠中は口の中の唾液がほとんど無くなってしまいます。そのため睡眠時間の経過とともに、口の中で細菌がどんどん増殖してしまうんです。

朝起きたとき口の中が乾いてスッキリしなかったり口臭が気になるのは、唾液が分泌されずに細菌が増殖した結果なわけです。

「朝起きたらコップ1杯の水を飲むと健康に良い」とよく言われていますが、これは口の中で増殖した細菌をコップ1杯の水と一緒に飲み込んでしまうということです。

朝食を食べるのも同じです。細菌を食事と一緒に飲み込んでいるということになるわけです。

「それなら朝起きたらすぐにうがいをすればOK?」という問いに対する答えはNOです。

残念ながら朝起きてすぐにうがいをしたとしても、それだけでは細菌を体外に排出することはできません。

歯の隅々まで丁寧に掃除してあげることが必要です。

その時に歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシでしっかり歯間ケアをしてあげましょう!

歯間ケアに関してはこちらの記事を参考にしてください↓

朝起きてすぐの歯磨きは風邪やインフルエンザ予防の効果大!

朝起きてすぐの歯磨きは、風邪やコロナウイルス、インフルエンザ予防の効果がかなり高いです。

とくに毎年のように流行を繰り返すインフルエンザは感染力が高くやっかいです。

インフルエンザや風邪のウイルスは上気道(鼻腔・咽頭・喉頭)粘膜に付着して侵入しますし、口腔や鼻腔に病気があったり雑菌をたくさん持っている人はインフルエンザにかかりやすいうえ、重篤にもなりやすいです。

さらに歯周病や口腔感染症がある人は罹患率や死亡率も高くなってしまいます。

これらのことからも、
毎朝の歯磨きが風邪やインフルエンザの予防はもちろん、重篤を回避するためにとても有効なんです!

まとめ

  • 口の中の細菌は睡眠中に10倍以上も増殖する
  • 食後の過度な歯磨きは免疫力を低下させる!?
  • 睡眠中は口の中の唾液がほとんど無くなってしまう
  • 朝起きてすぐの歯磨きは風邪やインフルエンザ予防の効果大!

このなかでも特に大きな理由は、睡眠中に唾液の分泌量が減ってしまうからです。

唾液はお口の中でさまざまな働きをしてくれるので、朝起きたばかりは唾液が少なく口の中が最悪な環境だということです。

今まで朝起きてすぐに歯磨きをしていなかった人は、ぜひ明日から実践してみてください!

ちなみに唾液の量はトレーニングで増やすことができます!
詳しくはこちらの記事をご覧になってください↓

ブログ監修:山崎 明日海

小樽歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業

 

・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり