歯茎が黒ずんでしまう原因と、ピンク色の歯茎を取り戻す方法を紹介します!
歯の色や歯並びばかりに目が行きがちですが、
じつは歯茎の色も口元の印象を大きく左右します。
気が付くと「あれ?こんなに歯茎の色って赤黒いっけ?」と悩んでいる方もいるのでは無いでしょうか?
歯茎の色が赤黒くなるのにはさまざまな原因があります。
今回の記事では、理想的な歯茎を保つために必要なことや、偏食の理由、変色した歯茎のケアまでを紹介していきます。
理想的な歯茎とは
健康的な歯茎は薄いピンク色をしています。
歯と歯茎がしっかりと密着して、いわゆる歯茎が引き締まっている状態になっています。
歯と歯の間にある歯肉が三角形の状態になっています。
健康的な歯茎をお持ちの方は、歯磨きの時出血することはありません。
またスティップリングと呼ばれるものができていると健康的な歯茎の証です。
スティップリングとは歯茎を形成するコラーゲン繊維が良好で、歯茎の表面にプツプツと、オレンジの皮に見られるような小さなへこみが見られる状態です。
歯茎が変色する原因と対策
①歯周病
歯周病が進行すると、歯茎の血行が悪くなっていきます。
最初のうちは歯茎が炎症を起こして赤くなるのですが、歯を支える骨まで破壊されてしまうと、歯茎がうっ血した状態になります。
こうなると歯茎は赤色から赤紫色に代わっていきます。
対策方法
- 歯磨きをしっかりと行う
- 歯科医院で定期検診をおこなう
- 歯石除去・クリーニングをおこなう
しっかりと対策して歯周病にならないように気を付けましょう!
②銀歯や差し歯
銀歯が歯茎に接触していると、溶けだした金属成分の影響で歯茎が黒く変色することがあります。
これをメタルタトゥーと呼びます。
また、差し歯の内側に使われている金属が歯ぐきから透けて見えてしまうケースも。
他にも金属アレルギーの一つの反応として、歯茎にメラニン色素が増えてしまい、黒っぽくなってしまうことがあります。
対策方法
銀歯の金属成分が変色の原因なら、銀歯をセラミックに変えるのが一番手っ取り早いです。
ただし溶けだした金属成分が歯肉の奥にまで浸透している場合には、外科的な治療が必要になってしまいます。
差し歯の内側に使われている金属が歯ぐきから透けて見えている場合や、土台が見えてしまっている場合も土台の再治療が必要になります。
なるべく早く歯科医院に相談してみましょう。
③喫煙
- タバコに含まれている一酸化炭素で歯茎の組織が酸欠状態になってしまう
- ニコチンの影響で毛細血管が委縮、血流が悪くなる
- タール等の有害物質の付着
- ビタミンCの大量消費が起きてしまう
このようにタバコには歯茎が黒ずんでしまう原因が沢山あります。
またタバコの怖いところは、
自分が吸っていなくても周りが吸っていると、受動喫煙となり非喫煙者にも同じような現象が起きてしまうことです。
対策方法
対策は簡単で、禁煙すること。これにつきます。
どれだけ歯茎の色に気を使って歯科医院で治療をしたとしても、タバコを吸い続けているかぎり意味がありません。
歯茎の色でお悩みの方はこれを機に禁煙をしましょう。
④神経を失った歯
神経を失った歯は栄養がいかなくなるので、歯自体の色がだんだん黒くなっていきます。
その色が歯ぐきから透けて見えることで、歯茎自体が黒ずんで見えることがあります。
対策方法
神経が無い場合は歯そのものを内側から白くする必要があります。
「ウォーキングブリーチ(失活歯のホワイトニング)」と呼ばれる方法があるので、ぜひ歯科医院で相談してみてください。
日頃からできる歯茎ケア
歯茎のマッサージをしてみる
歯茎専用のマッサージブラシも発売されていますが、通常の歯ブラシでも大丈夫です。
歯磨きの際に、歯茎を優しくブラッシングしてあげましょう。
また、指で歯茎を直接マッサージするのも血行を促進するので、効果が期待できますよ。
ガムピーリング
歯科医院でおこなえる治療として、ガムピーリングというものがあります。
黒ずんだ歯茎をピーリングする方法で、歯茎の上に薬剤を塗り着色した粘膜をはがす治療法です。
痛みもなく、10分程度で終わります。
ただし、金属が溶け出して歯茎の色が黒くなっている人、妊婦さんなどはガムピーリングはできません。
それ以外の方にはぜひおすすめしたい治療法です。
自由診察にはなりますが、施術してすぐに効果が実感できる治療法ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか!
口呼吸を治す
じつは口呼吸をしていると、歯茎が乾燥して炎症が起きやすくなります。
口呼吸の原因は色々ありますが、癖で口呼吸になっている方も多いはずです。
これを機に意識して鼻呼吸にしてみましょう!
まとめ
変色した歯茎は、歯が白くて歯並びが良いほど目立ってしまいます。
キレイな歯茎を取り戻すためには、根本的なケアが必要です。
治療が必要な場合は歯科医院で、タバコが原因の場合は禁煙をおこない、キレイなピンク色の歯茎を取り戻しましょう!
小樽歯科衛生士専門学校卒業
フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業
・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり