虫歯を放置するとどうなる!?虫歯がもたらす悪影響や予防法を徹底解説!

皆さんは虫歯の治療をしたことがありますか?

今まで1回も虫歯の治療をしたことがない方や、何回も治療を繰り返している方と様々だと思います。

虫歯ができてしまったら歯医者さんで治療をしてもらいますが、治療の痛みや音が怖かったりと、歯医者さんが苦手な方も多いと思います。

そこで、歯医者さんが怖いからだったり、そのうち治るだろうと、痛みのある虫歯を放置してしまっていてはどうなってしまうと思いますか?

虫歯は放置してしまうと、お口の中だけではなく、様々な健康上の問題を引き起こす可能性があると言われています。

この記事では、虫歯の放置がどのような影響を及ぼすのか、また、どのように生活をすれば虫歯を予防することが出来るのかを歯科衛生士が徹底解説していきます!

虫歯とは

まず、虫歯とは何かを簡単に説明します。

虫歯は、ミュータンス菌と呼ばれる虫歯の原因菌が砂糖などの糖質を取り込み、歯垢を形成します。そこから出す酸によって歯の表面、カルシウムが溶かされてしまい、歯に穴が開いてしまう病気です。

虫歯は初期の状態でしたら改善することも可能ですが、だんだんと進行してしまうと、歯医者さんでの治療が必要になります。

このミュータンス菌はほとんどの人のお口の中にいるような細菌ですが、細菌を増やさないためにも実は、歯磨きだけでなく、普段の食生活も大きく関係しています。

更に、虫歯発見までが早ければ早いほど、治療もすぐに終わるものになり、時間も費用も大きくかからずに済ませることができます。

しかし、痛みが出ても歯医者さんに行かず、虫歯を放置してしまうと、どうなってしまうでしょうか?

虫歯を放置するとどうなるか

1.痛みが出る

虫歯が進行すると、痛みが出てきます。

最初は甘いものや冷たいもの、温かいものがしみることが多いです。

しかし、虫歯が進行すると、痛みが激しくなり、歯に触れただけでも痛むことがあります。

この痛みが出ている状態は、虫歯が進行してしまっているサインです。

早急に歯医者さんに行き、治療を受けましょう。

2.歯が抜ける

虫歯が進行すると、歯が抜けることがあります。

虫歯が進行して、歯の神経まで虫歯が到達してしまうと、歯を支える骨にも影響を与えてしまいます。

最終的に歯が保存不可能なところまで進行してしまうと、歯を抜かなければならなくなってしまいます。

虫歯によって歯を失ってしまうと、入れ歯やインプラントという治療法になりますが、やはり自分の歯に適うものはありません。

ここまで悪化してしまう前に、治療を受けることが大切です。

3.骨髄炎を引き起こす

虫歯が進行して神経まで達してしまい、その虫歯菌によって神経が死んでしまうと、痛みはなくなります。

痛みが消えたからといってそのまま放置してしまうと、やがて顎の骨の中まで進行してしまい、(骨髄炎)を引き起こす可能性があります。

骨髄炎は顎の骨の中で膿が溜まって顎や顔が大きく腫れてしまったり、口臭がひどくなったり、再び激しい痛みが訪れるなど、とても恐ろしい状態です。

一度出た痛みが消えると、それは治ったわけではなく、更に悪化している状態の可能性が高いです。

4.全身の健康にも影響を与える

虫歯を放置してしまうと、最悪の場合骨髄炎を引き起こす可能性がありますが、虫歯菌が顎の骨に入り込み、全身を回ってしまうと、(心筋梗塞)や(脳梗塞)などを引き起こす可能性があります。

また、血管に虫歯菌が入り込んで(敗血症)の恐れもあります。

海外の方では死亡例も出ており、虫歯菌が全身を巡ってしまった場合、死亡率は約20%と言われています。

たかが虫歯だと放置してしまうことによって、命にも関わってきてしまうということを知って頂きたいです。

虫歯はもはやお口の中だけの問題ではないのです。

5.時間もお金も倍かかってしまう

虫歯を放置すればするほど、治療に時間がかかります。

それによって通院回数が増えて、お金も時間もかかってしまいます。

小さい虫歯の場合は1日で詰め物を詰めて終わる治療で済みますが、大きい治療だと、根の治療や被せ物など何回も回数をかけて治療することにより、時間や費用が倍かかってしまいます。

そうならないためにも、早期発見が重要です。

自分自身で虫歯を早く見つけるのは難しいこともあるため、歯医者さんでの定期検診がとても大切です。

虫歯の正しい予防法

1.歯磨きをきちんと行う

歯磨きは虫歯予防には欠かせません。

正しい方法で行うということが大切です。

食後に歯磨きを行うことによって、虫歯の原因にもなる歯垢を落とします。

更に、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも使うことにより、細かいところの汚れもしっかりと落としましょう。

歯と歯の間は汚れが溜まりやすく、虫歯にもなりやすい場所です。

歯ブラシだけでは細かいところまで磨ききれないため、フロスや歯間ブラシなどの補助用具が必須になってきます。

毎日使う歯ブラシは毛先に細菌が増殖してしまうため、目安として月に1回の間隔で新しいものと交換してあげましょう。

2.食生活を見直す

甘い飲み物や食べ物を過剰に摂取することは、虫歯の原因になります。

特に、砂糖が多く含まれる飲み物やお菓子は、虫歯菌が大好物で、歯にとって非常に悪影響です。

どうしても、甘いものを摂りたい時は、ダラダラと時間をかけて摂取するのではなく、時間を決めて、短時間で済ませたり、1日の摂取する回数を減らしてみましょう。

3.定期的に歯医者さんに通う

歯医者さんに定期的に通うことは、虫歯予防には欠かせません。

歯医者さんでお口の中を見てもらい、虫歯を早期発見することが出来れば、治療もすぐに行うことができます。

また、歯のクリーニングを定期的に行うことにより、お口の中の健康を保つことができます。

歯医者さんでフッ素塗布をしてもらうとなお、虫歯予防に効果的です。

間隔としては、3ヶ月に1回の定期検診をおすすめします。

まとめ

虫歯を放置してしまうと、お口の中だけでなく、全身にも悪影響を与える可能性があります。

虫歯を放置することで、痛みや感染症、口臭が引き起こされるだけでなく、歯を失うことにも繋がります。

予防的なケアを怠らず、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯を予防することができます。

また、健康的な生活を送ることで、虫歯のリスクを下げることができます。

虫歯は、予防することができる病気です。

虫歯にならないために、日常生活の中で予防的なケアを心がけていきましょう。

ブログ監修:山崎 明日海

小樽歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業

 

・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり