歯ブラシだけはNG!歯間ケアに必須なフロス&歯間ブラシについて歯科衛生士が解説します!

こんにちは、
ホワイトニングサロンKiratt札幌店、歯科衛生士の山崎です!

みなさんは日頃の歯磨きで、しっかり歯間ケアが出来ていますか?

私は毎日歯ブラシで丁寧に磨いているから大丈夫と思った方は要注意。

どれだけ丁寧に磨いても歯ブラシだけでは、歯垢(プラーク)は全体の60%程度しか取り除けないんです。

なぜなら歯ブラシではどう頑張っても、歯と歯の隙間や、歯と歯茎の隙間には届かないから。

では残りの40%の歯垢をどう落とすのかというと、歯間ケア専用のアイテムを使って落とすんです。

今回は歯科衛生士である私が、フロスや歯間ブラシなどの歯間ケア用アイテムについて詳しく解説していきます!

デンタルフロス

デンタルフロスとは合成繊維などでできた、細い糸状のものです。

歯医者さんなどで一度は体験したことがあるのではないでしょうか?

歯の間に差し込んで意図を細かくスライドさせることによって歯垢を掻き出すことができます。

歯間だけではなく歯茎との境界線にも入り込めるので、歯肉溝に溜まった歯垢を取り除くのにも効果的なアイテムです。

ちなみにデンタルフロスは歯と歯の間にあまり隙間がない人におすすめのアイテムです。

歯と歯の間に隙間がある人は、隙間の大きさに合わせて歯間ブラシを使用するのが良いでしょう。

デンタルフロスの正しい使い方

デンタルフロスは一般的にケースの中に糸巻き状に束ねられています。

それを使用したい長さに自分でカットして使います。(この時長さは大体30〜40センチ程度がおすすめです)

カットしたデンタルフロスを両手の中指に2〜3回ずつ、感覚が訳10センチになるように巻きつけます。

歯磨きをした後にデンタルフロスを歯間に入れ込み、歯と歯肉の境目にフロスが少し隠れる程度までそっと入れます。(この時ピンと張った状態になるように親指や人差し指で支えてください)

歯の側面をスライドさせながら上下に数回動かします。歯茎ではなく左右の歯の表面に沿ってあたるように動かしてください。

反対側の歯の側面も同様に、全ての歯の歯間で繰り返していき完了です。

作業中は毎回デンタルフロスの使用した部分をずらして、常に新しい部分を使うようにするのがポイントです。

どんなフロスを買えば良いの?

フロスにもさまざまな種類があり、個人差があるのでまずはいろいろ試して欲しいです。

あくまで一例ですが、このようなものがあります。

  1. 滑りを良くするために意図がコーティングされているワックスタイプ
  2. 歯垢除去効果を最優先にするためにワックスを塗らないノンワックスタイプ
  3. 唾液によって繊維が膨らむことで歯垢除去効果がアップするタイプ

慣れないうちはワックスタイプが滑りも良く使いやすいのでおすすめです。

慣れてきたらノンワックスタイプを試してみても良いかもしれませんね!

歯間ブラシ

歯間ブラシとは、持ち手の先にブラシがついている歯間を掃除する専用のブラシです。

歯と歯の間に滑り込ませて歯垢を除去することができます。

先ほど紹介したデンタルフロスは歯間があまりない人に向いているアイテムですが、歯間ブラシはどちらかというと歯間が広い人向けのアイテムです。

歯間ブラシはさまざまなサイズがあるので、自分の歯の隙間に合ったものを選ぶことができます。

その代わり、しっかりと自分に合ったものを選ばないと効果は期待できません。

歯間ブラシが細すぎるとプラークが取れないし、太すぎると歯茎を痛めてしまう恐れがあります。

また太さだけではなく、持ち手からブラシまで真っ直ぐなI字型とブラシ部分が折れているL字型、ブラシがゴムのタイプとワイヤータイプと、種類がたくさんあります。

自分に合った歯間ブラシがわからない方は、歯科医院で相談することをおすすめします!

歯間ブラシの正しい使い方

  1. 歯の根元に直角になるようにブラシを差し込む
  2. 前後に2〜3回動かして歯垢を掻き出す(この時内側からも同様に行うと効果的です!)
  3. その後歯の側面に合わせてブラシを少し斜めにし、角度を変えながら歯と歯肉の部分を掃除する

歯間ブラシがおすすめの人

歯間ブラシをお勧めしたい人は、歯周病や加齢によって歯茎が下がり、歯の隙間がある人です。

歯の隙間が広い場合、糸状のデンタルフロスよりも歯間ブラシの方が根元のプラークを効率的に掻き出せます!

他にも連結した人口歯(ブリッジ)をお使いの方にもおすすめです。

ブリッジは連結部分の歯に隙間がないので、上からデンタルフロスを挿入することができません。

こうしたブリッジの歯茎部分を掃除するのにも、根本から差し込める歯間ブラシは活躍します。

一方で、歯と歯の間に隙間があまりなく、歯間ブラシが通らない方は、無理に使用すると歯茎を痛めてしまうのでデンタルフロスを使用してください。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシは、ブラシの毛束が小さく1本にまとまった歯ブラシのことです。

通常の歯ブラシのヘッドでは入りにくい奥歯の部分や、歯並びが悪く歯が重なっている部分などを磨くのに適しています。

小回りが効くので、周囲に歯がない独立した歯を磨くのにも便利です。

ほかにもブリッジやインプラントの歯肉部分や前歯の裏側などにも使用できて非常に便利なので、1本持っていても損はないアイテムです!

通常の歯磨きの後、磨き残しをなくす目的で使用することをおすすめします。

フロスピック

デンタルフロスに持ち手がついたものをフロスピックと呼びます。

デンタルフロスを指で巻いて使用するのが苦手な人やめんどくさい人、奥歯がやりづらいと感じる人はフロスピックを使うのをおすすめします。

T字型やY字型、サイズの小さい子供用など、さまざまな種類があるので自分に合ったものを使用しましょう!

もちろんフロスピックはデンタルフロスと同様、歯間があまりない方に向いているアイテムです。

スポンジブラシ

スポンジブラシとは、先端がスポンジでできている棒状のブラシです。

高齢になって歯が抜けてしまった方や、残っているはが少ない方、うがいできない方向けのアイテムです。

水で湿らせたスポンジ部分で、ほっぺたの内側や唇の内側、歯肉などをお口の中の粘膜を傷つけることなく優しく取り除くことができます。

また口の中の掃除意外にも、マッサージや保湿にも便利です。

ドラッグストアなどでも販売しているので、ぜひ購入してみてください。

まとめ

  • 歯と歯の間に隙間があまりない方、歯間ブラシが通らない方はデンタルフロスを使用する
  • 歯の隙間が広い方は自分に合ったサイズの歯間ブラシを使用する
  • 自分にあった歯間ブラシがわからない方は歯科医院で相談するのがおすすめ
  • ワンタフトブラシはオールマイティに使用できるアイテム。磨き残しをなくす目的で使ってみよう
  • デンタルフロスが使いづらい方はフロスピックがおすすめ
  • 高齢の方や残っている歯が少ない方はスポンジブラシを使用しよう

Kiratt札幌店では、歯科衛生士や専属のアドバイサーが在籍しています。歯に関するお悩みがあれば気軽にお問い合わせください。

ブログ監修:山崎 明日海

小樽歯科衛生士専門学校卒業

フリーランスの歯科衛生士として、ホワイトニングサロンオーナーとして独立。
2023.3〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業

 

・ホワイトニングサロンKiratt札幌店オーナー
・歯科衛生士歴3年目
・ホワイトニングコーディネーター資格あり