生えたての永久歯はなぜ黄ばんでる?気になるお子様の歯の黄ばみについて徹底解説!
みなさん、いきなりですが、永久歯が生えてきた時のことを覚えていますか?
お子様の乳歯はサイズも小さく、色も綺麗な乳白色をしていますよね。
そのため、乳歯列のお子様の歯はとても白く見えます。
しかし生え変わったばかりの永久歯は黄色味が強く、アレ?これは受診すべき?と心配される親御さんも多いと思います。
私も実際に自分の前歯を見て、黄ばみに衝撃を受けたのを覚えています。
では生え変わった永久歯はなぜ乳歯より黄色いのでしょうか?
永久歯が生える時期
まず、永久歯は個人差はあるものの、だいたい6才頃から生えてきます。
1番最初は下の前歯が生え変わります。同時期に1番奥の乳歯のさらに奥に生えてくるのが6才臼歯です。
続いて7〜8才頃に上の前歯、8〜9才頃に前歯から奥歯にかけて生え変わります。
12才頃に6才臼歯のさらに奥に12才臼歯が生え、永久歯列が完成しますが、親知らずと言われる第三大臼歯が生えてくるのは18才以降だと言われています。
上の前歯が生え変わるくらいが1番歯の黄ばみに気がつきやすい時期かと思いますが、生えたての永久歯が黄ばんで見える原因は歯の構造に由来します。
なぜ永久歯は黄色いのか?
歯は1番表面にあり最も硬いといわれるエナメル質、内部の象牙質、象牙質の内側にある歯髄(神経や血管が通っている)から成り立っています。
内部の象牙質は濃い黄色をしていますが、年齢を重ねるにつれて少しずつ濃さが増してきます。
乳歯はエナメル質が不完全で白い色をしています。
そのため乳歯の象牙質が透ける事なく、真っ白や青みががった白色にみえるのですが、生えたばかりの永久歯のエナメル質はまだ未完成で薄い半透明色をしています。
徐々にエナメル質が厚く、丈夫になっていきます。
生えたばかりの永久歯はエナメル質が薄いため内部の象牙質の濃い黄色が透けて見えてしまいます。
これが、生えたての永久歯が黄色く見える原因です。
生えたての永久歯はエナメル質が未熟で黄色く見えますが、成長とともにエナメル質も丈夫になってくるので少しずつ色味は気にならなくなってきます。
個人差も大きく関係しています
もともとのエナメル質と象牙質には個人差があって生まれつきの歯の色の違いとなってあらわれます。
黄色味が強い歯から灰色がかった白色までさまざまです。
しかし、歯の色味が黄色いからといって歯の質が弱いわけではないので心配ありません。
歯は汚れていませんか?
歯が黄色に見えると心配になり、歯科医院を受診される方の中には、歯の汚れが原因のお子様も多数おられます。
汚れには歯ブラシで落とせる汚れと、そうでないものがあります。
歯垢(プラーク)であれば歯ブラシやフロスで落とすことが出来ます。
しかし、着色汚れや食べ物の色素が表面に付着している場合や、すでに、初期虫歯になっている場合には歯ブラシではとれません。
生えたばかりの永久歯はエナメル質が未完成とお伝えしたように、とても虫歯になりやすいです。虫歯リスクが高い状態で成長を続けることになりますので注意深く観察することが大事です。
しかし、永久歯が生えてくる6歳前後のお子様はまだご自身で歯の健康を守ることはできません。
そのため、しっかり汚れを落とすことは難しくちょっとした変化を見逃してしまうため、ご自身で、管理できる年齢になるまでは親御さんの仕上げ磨きや、観察がとても重要です。
その他の原因
永久歯が生えたときからの変色には、妊娠中に母親が服用した薬の影響や、エナメル質形成不全症などの先天的な原因によるものもあります。
後天的な原因には転んだり、歯を強くぶつけたりすると歯の中の歯髄(神経)が傷ついたり、死んでしまうことで変色します。
虫歯治療などで神経を抜いたりしても同じです。
まとめ
歯が黄色いと感じたら、まずは歯ブラシで丁寧に磨いてあげましょう。
それでも心配な場合には歯科医院の受診をおすすめします。
定期的なクリーニングで歯の表面に付着した着色汚れやプラークを取り除いてもらうことで、自然な歯の色味をキープすることが可能です。
またKiratt堺店では18歳以下の永久歯が生え揃ったお子様でもできる安全なセルフホワイトニングをご用意しております。
歯科衛生士がご説明しますのでお気軽にお問い合わせください。
大阪歯科学院歯科衛生士専門学校卒業
一般歯科、小児、矯正、口腔外科、訪問歯科等を経験し、現在、フリーランスの歯科衛生士として、歯科医院に勤務しながらセルフホワイトニングサロン開業中。
歯科衛生士歴21年目
2022.7〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業
・ホワイトニングコーディネーター・歯科食育士・トリートメントコーディネーター資格あり