【舌苔ケアで口臭対策!】正しい舌磨きのやり方と注意点を解説します!
皆さんは毎日舌の清掃をおこなっていますか?
おそらくほとんどの方が歯磨きはしていても、舌磨きはしていないのではないでしょうか?
新陳代謝により舌の上に舌苔というものがたまっていき、舌苔は口臭の原因となります。
つまり舌苔を正しく取り除ければ、口臭のお悩みとはおさらばできるんです!
しかし!
舌はやわらかい粘膜でできているので非常にデリケートです。
磨き方を間違えると舌に小さな傷をつけてしまう可能性があり、傷に汚れがたまってしまい逆効果なんてことも…。
そこで今回は正しい舌磨きのやり方と注意点を解説していきます!
舌磨きの道具について
普通の歯ブラシで舌を磨いている方は、注意が必要です!
なぜなら歯ブラシの毛先は硬いものが多く、気づかないうちに舌を傷つける恐れがあるからです。
歯ブラシで2回ほど舌をブラッシングすると、唾液に血液の成分が検出されるという研究データもあります。
それほどまでに舌はデリケートなのです。
もしどうしても歯ブラシを使いたい場合は、柔らかい植毛のものを選びましょう。
一番舌磨きに適しているのは舌ブラシです。
舌ブラシとはプラスティックの皿の上に毛が付いたものです。(画像参照)
これを使って舌の表面を優しくこすってあげると、毛の部分に舌苔が絡まり皿の上に溜まるので、汚れが拡散せずに効率よく舌苔を取り除くことができます。
使用されている毛も極細で柔らかいので、安全性にも優れています。
舌磨きのポイント
①起床直後に行う
舌磨きをするタイミングは、口臭が一番強い時間帯である起床直後がベストです。
舌苔のついていない綺麗な状態で朝ごはんを食べると、とても美味しく感じられ、一日を快適に過ごすことができます。
また舌は柔らかい粘膜でできておりデリケートなので、舌磨きは1日1回で充分です。
歯磨きのたびに舌磨きをしている人はやりすぎなので、注意してください。
②下を前方に出して、少し下を向く
上を向いて舌磨きをおこなうと「おえぇ!」と吐きそうになる恐れがあります。
「おえぇ!」となるのを嘔吐反射と言います。
嘔吐反射を防ぐには息を止めて少し下を向きながら、舌を前方に出すようにして磨くのがコツです。
舌ブラシを上あごに付けないようにするのも効果的です。
③舌ブラシは奥から手前へ一定方向に
手前から奥へ動かしたり前後に往復させるのはおすすめしません。舌苔に含まれる細菌をのどに送りこんでしまうからです。
また舌ブラシを奥へ動かすと嘔吐反射を引き起こします。
必ず奥から手前へ一定方向で舌磨きはおこないましょう。
④鏡を見ながら磨く
鏡で舌苔が取れているか、また舌のどの部分に舌苔が多く付着しているかを観察しながら磨くと良いでしょう。
実際に目で見て確認しながら磨くことで、舌苔の取り残しが少なくなります。
舌磨きの注意点
①舌ブラシに歯磨き粉は付けない!必ず水だけで!
舌磨きの時に歯磨き粉を付けるのは絶対にやめましょう!
歯磨き粉に含まれる研磨剤が舌を傷付けてしまうだけでなく、香料などが舌を刺激してしまいます。
その結果、味を感じる味蕾と呼ばれる部分を一時的に壊してしまう恐れがあります。
②強い力では磨かない
舌ブラシを使用して下の清掃をおこなう際は、必ず優しく磨くようにしましょう。
何度もお伝えしている通り、舌はデリケートなので強い力で磨くと傷つけてしまう恐れがあるからです。
舌表面にかかる圧力は100gを超えないようにおこなうと良いとされています。
③舌がヒリヒリしたら即座に中止する
舌磨き中に舌がヒリヒリした場合は、磨きすぎのサインです。
そうなった場合は、即座に舌磨きを中止してください。
すでに舌が傷ついてしまったと考えられるので、ヒリヒリが落ち着くまでは何も口に含まないようにしましょう。
ヒリヒリが収まった後も2~3日は舌磨きは控えたほうが良いでしょう。
④舌磨きは1日1回まで!
舌苔が減少し口臭改善を実感すると、嬉しくなってつい1日に何回も舌磨きをしたくなります。
ですが歯と違い舌はやわらかい組織なので、1日に何回も磨くと味を感じる味蕾を傷つけてしまいます。
味蕾が傷つくと味覚が低下してしまう危険性もあります。
何回も舌磨きをしたくなる気持ちは分かりますが、グッとこらえましょう。
先ほどお伝えした通り、一番効果的なのは口臭が強い起床直後です。
まとめ
舌磨きを正しくおこなえば、劇的な口臭改善が期待できます!
それだけでなく味覚も敏感になって食事が美味しく感じられる、まさに一石二鳥です。
舌を傷つけることなく、効果的な舌磨きを実現するために、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
もし正しい舌磨きをおこなっても口臭が改善されない場合、生理的な口臭が原因ではないのかもしれません。
病気が原因であったり、心因性の口臭の可能性があります。
そんな方はこちらの記事をご覧になるか、医療機関への受診をご検討ください↓
⇒口臭の種類を把握して自分に合った口臭対策をしよう!
大阪歯科学院歯科衛生士専門学校卒業
一般歯科、小児、矯正、口腔外科、訪問歯科等を経験し、現在、フリーランスの歯科衛生士として、歯科医院に勤務しながらセルフホワイトニングサロン開業中。
歯科衛生士歴21年目
2022.7〜歯科衛生士常駐のセルフホワイトニングサロン開業
・ホワイトニングコーディネーター・歯科食育士・トリートメントコーディネーター資格あり