結婚式のご祝儀に渋沢栄一の新1万円札を使っても大丈夫?マナーと最新事情を解説

2024年7月、20年ぶりに新紙幣が発行され、1万円札の顔は渋沢栄一に変わりました。
新しい1万円札を結婚式のご祝儀として包んでもいいのか、失礼にあたらないのか?ネットでは「使わない方がいい」という声もあり、不安に思っている方も多いようです。
結論から言うと、ご祝儀に渋沢栄一の新1万円札を使ってもマナー違反ではありません。
この記事では、その理由や背景、そして実際に使用する際の注意点を詳しく解説します。
目 次
渋沢栄一の新1万円札はご祝儀に使ってもOK
新札をご祝儀に使ってはいけないという明確なマナーは存在しません。
むしろ、新札は「相手のために用意した」という丁寧な印象を与えるため、結婚式のご祝儀には一般的に好ましいとされています。
したがって2024年7月に発行された新1万円札を使用しても、マナー違反になることはありません。
「使わない方がいい」という噂の理由
では、なぜ渋沢栄一の1万円札を使うことに対して否定的な声が出ているのでしょうか?
その理由として、新1万円札の顔となった渋沢栄一の女性関係と関係しているようです。
「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一は、1931年に亡くなるまでの91年の生涯で、2人の女性と結婚し7男4女と多くの子どもを授かりました。
しかし、愛人を妻と同居させ、妻以外の女性との間にも子どもがいるなどのエピソードも流れています。
このように、女性関係に関して良くないイメージがあるため、新郎新婦の門出を祝う結婚式のご祝儀にはふさわしくないと噂されるようになりました。
しかし、これは個人の見解に過ぎず、公式なマナーやルールには全く関係ありません。
実際にSNSでは賛否両論の声が
SNSでは次のような否定派の意見が見られました
- 「結婚式で離婚経験のある人の肖像はちょっと…と祖母が言ってました」(30代女性)
- 「新紙幣の渋沢栄一って、再婚したから縁起が悪いってウワサあるけど、本当?」(20代男性)
- 「渋沢さんの肖像がご祝儀袋から出てきたら、うちの親族ちょっと驚くかも」(40代男性)
一方で、肯定派の意見も多く見られます
- 「渋沢栄一って、日本経済の父でしょ。むしろ縁起いいと思う」(20代女性)
- 「新札をちゃんと用意してくれたってだけで、気遣いが感じられて嬉しい」(30代男性)
- 「マナーよりも気持ちが大事。新札だろうが旧札だろうが関係ないと思います」(40代女性)
では専門家の意見はどうでしょうか。
実際のマナーや専門家の見解
マナー講師や冠婚葬祭業界の専門家によれば、
「新札は気持ちのこもった丁寧な印象を与えるので、ご祝儀に最適です」
とされており、肖像が誰であるかは問題にならないという意見が多数です。
また、2024年8月に実施されたPR TIMESの調査では、約70%の人が「渋沢栄一の新1万円札をご祝儀に使うことはマナー違反ではない」と回答しています
(出典元:▶ PR TIMES)
ご祝儀に新札を使うときの注意点
ご祝儀に使う紙幣は、旧札でも新札でも構いませんが、以下の点に気をつけましょう
- できるだけ折り目のないキレイな紙幣を用意する
- お札の向きを揃えて包む
- ご祝儀袋の選び方にも配慮する(格式に応じたものを)
- 新札が用意できるなら、それを使うのがベストです。銀行やATMで両替するのも一つの手段です。
よくある質問(FAQ)
Q. 新札を使うと失礼になるケースはある?
A. お葬式など弔事では「準備していた」印象を避けるため新札は避けるべきとされますが、結婚式では新札が好まれます。
Q. 渋沢栄一以外の新紙幣でも使って大丈夫?
A. はい。五千円札(津田梅子)・千円札(北里柴三郎)も問題なくご祝儀に使えます。
Q. 新札と旧札を混ぜてもいい?
A. 基本的に問題はありませんが、できるだけ新札で揃えると丁寧な印象になります。
Q. 渋沢栄一の紙幣を避けるよう指示されたら?
A. 稀に年配の方の意向で避けたほうが良い場合もあるため、家族や仲人に確認しておくと安心です。
まとめ
渋沢栄一の新1万円札をご祝儀に使っても、マナー違反ではありません。新札は丁寧な印象を与えるため、むしろ好印象です。
ネットの噂に惑わされず、常識的なマナーと気持ちを大切にすれば、ご祝儀はしっかり相手に伝わります。
新郎新婦はゲストの気持ちを、ゲストは新郎新婦の気持ちをお互いに尊重して、噂や行きすぎたマナーに惑わされず新しい夫婦の門出を祝えるように柔軟に対応していくと良いでしょう。