初心者向け!新婚生活で知っておきたいお金の管理の基本編

新婚生活を送るうえで、お金の管理は欠かせません。新婚生活は新しい生活のスタートであり、家電やインテリアの購入、引っ越しなど多くのお金が必要となる場合が一般的です。他にも長い結婚生活には予期せぬ出費も考えられるので、計画しておくことで心の余裕につながります。

本記事では、新婚生活で取り入れたい家計管理の基本について分かりやすく解説しています。

これからしっかりとお金を管理していきたい方はぜひ参考にしてみてください。

家計管理の基礎知識

生活に欠かせないお金の基礎知識や予算の決め方、収支のバランスについて解説します。お金は、収入と支出、貯蓄の3つの要素のバランスが重要です。この3つのお金の流れをきちんと把握することで、貯蓄を増やしたり、資産運用をしたりと計画的にお金を管理できます。

まずは以下のお金を管理することから始めましょう。

  1. 収入
  2. 支出
  3. 貯蓄

上記のお金のバランスを意識することがお金の管理には欠かせません。ここから一つずつ順番に見ていきましょう。

収入

収入はお金を管理するうえで欠かせないものです。お金を管理する場合、まずは夫婦の手取り額を把握することから始めましょう。収入には、給与や副業、投資などが含まれます。結婚前まであまり細かく把握してなかった方も、この機会にどのくらいの金額があるのか確認してみてください。

また、フリーランスで働いている場合、収入の6〜7割が目安と言われています。フリーランスは、収入から経費や税金、保険料などを支払う必要があるため、毎月自分がどのくらいの金額を使えるのか把握しておきましょう。

収入の金額が分かったら、そこから生活費や貯蓄額を決めていきます。

支出

夫婦の収入が把握できたら、次は毎月の支出について管理していきます。どのくらいの支出があるか不明な場合は、まずは数か月支出の記録をつけてみることをおすすめします。ある程度支出の記録をつけることで、毎月の必要な平均的なお金が把握できます。

支出は『固定費』と『変動費』に分けて管理しましょう。

  • 【固定費】家賃、光熱費、通信費、保険料など、毎月一定額発生するもの。
  • 【変動費】食費、交際費、趣味費など、月ごとに変動するもの。  

支出を減らしたい場合は、まずは固定費の見直しから行うと節約効果が期待できます。また毎月のサブスクなど無意識に支払っているものを定期的に見直すことで、家計の無駄がはっきり分かります。

携帯電話を格安スマホに変えたり、保険のプランを見直ししたりすることも節約効果が期待できます。

予算を決める

収入と支出を把握したら、予算を決めていきましょう。予算を決める際には、一回で完璧を目指すのではなく、柔軟に対応する姿勢が大切です。例えば、最初に予算を決めたとしても、その月に予算に収まらない場合がよくあります。

多くの人が予算を決めてもうまく管理できず、家計管理を辞めてしまいます。そのため、予算が合わない場合は、もう一度見直して、自分たちの生活に合った予算を探っていくことが重要です。

また、生活の変化によっても予算は変わっていくものなので、定期的に見直すということも念頭に置いておきましょう。

  生活費、趣味費、交際費などのカテゴリーごとに月々の予算を設定することで、無駄遣いを防ぐことにつながります。たとえば、以下のような割合が参考になります。

  1.  生活費(固定費・変動費):50~60%  
  2. 貯蓄・投資:20~30%  
  3. 交際費・趣味費:10~20%

予算を簡単に決めたい方には、金融庁の家計管理シミュレーターの利用をおすすめします。無料で使用でき、費目ごとに赤い部分をスライドするだけで、自動的に予算が表示されるので、簡単に予算を決められます。

家計管理シミュレーターはこちら >> 金融庁公式サイト 家計管理シミュレーター

  

貯蓄

  一般的に貯蓄の目安として、毎月の収入の20%を目標にすると良いと言われています。目的ごとに「緊急資金(生活費3~6ヶ月分)」「短期目標(旅行や家電購入)」と「長期目標(住宅資金、教育資金)」に分けて管理しましょう。

貯蓄のコツとしては、収入のお金が余ったら貯蓄に回すのではなく、先取り貯金がおすすめです。収入に対して、どのくらいの貯蓄だと自分たちの生活に支障がないかを判断し、毎月の貯蓄額を決めます。

先取り貯金は、給料日にお金を使う前に貯蓄分を先に貯蓄してしまう方法です。この方法は、必ず毎月一定の金額を貯められるので、初心者の方にも取り入れやすい方法です。

また、急な出費に備えて予備費を事前に設定しておくと、貯蓄を使う心配がありません。貯蓄は絶対に手を付けないという強い意志を持つことも、家計管理には重要です。

貯蓄をするなら貯蓄の目標を決めるのもおすすめ

貯蓄をするならきちんと目標を設定することが大切です。将来のライフプランや今年中の目標など、貯める目的を明確にすることで、貯蓄の成功につながります。目標を決める際には、短期・中期・長期の3つに分けるのがおすすめです。

段階的な目標で貯蓄することで、急な大きな出費にも対応しやすくなります。

  • 短期目標:半年~1年以内に達成(旅行や新生活の家具購入など)  
  • 中期目標:3~5年以内に達成(車の購入や子どもの出産準備)
  • 長期目標:10~20年単位(住宅購入や老後資金)

上記のように、自分たちの今後に大きな出費となる資金をあらかじめ計画しておき、逆算することで、月々の必要な貯蓄が明確になります。

 例えば、住宅購入を目指す場合、頭金や諸経費を含めた総額を調査し、月々の貯蓄額を設定しましょう。  突発的な支出や収入減に備えて、資金を確保することも考慮してください。また、保険や積立制度を活用することで、万が一の事態に備えられます。

また、家電や家の修繕費など長く暮らしていくと必要になるお金にも備えておくと安心です。

収支のバランスを可視化する

ある程度家計管理が分かってきたところで、お金の動きを可視化することも大切です。自分で表などを作成するのも良い方法ですが、手間を省きたい方には、家計管理アプリの利用をおすすめします。パソコンで管理するのはハードルが高い方には、スマートフォンの家計管理が便利です。

スマートフォンで家計管理をすれば、ちょっとした隙間時間に管理できますし、外出先でお金の入力ができるため、継続しやすいです。また、家計管理のアプリを使えば、収入と支出をグラフ化する機能がついていることが多いです。

そのため、毎月の家計の動きを簡単に確認できます。なるべく家計管理を簡略化したい方は、ぜひ家計管理アプリ(例:Zaim、MoneyForward MEなど)を活用してみてください。

家計を計画的に管理することで、新婚生活をより安定させ、将来への不安を軽減することが可能です。

まとめ

お金の管理方法をご紹介しました。新婚生活はお金の管理を始める良い機会です。今後のライフスタイルや老後に向けて、計画的な家計管理が大切です。家計管理を始めるには、収入の把握と固定費の見直しから始めてみましょう。

家計管理は節約に目が行きがちですが、バランスを意識することも心がけてください。家計管理は何より継続が大切です。高いハードルを設定するのではなく、無理のない範囲で少しずつチャレンジしてみましょう。将来のライフスタイルの変化にも対応するためにも、家計管理を取り入れてみてください。