結婚の挨拶の手土産の選び方は?おすすめの手土産と気を付けるべきマナー

二人の結婚の意思が決まったら、まずは相手の両親への挨拶が必要です。交際中に相手の両親に一度会ったことがある場合でも、結婚相手として正式な挨拶が求められます

当記事では、結婚の挨拶に持参する手土産の選び方やおすすめの手土産、相場などを解説します。結婚の挨拶の手土産について迷っている方は参考にしてみてください。

手土産の選び方

結婚の挨拶をするために相手の家を訪れる際には、手土産の持参はマナーの一つとして欠かせません。しかし、手土産の選び方にはいくつかのポイントがあります。結婚の挨拶の際に持参する手土産は、以下のことを心がけて選びましょう。

  1. 消え物を選ぶ
  2. なるべく賞味期限が長いものを選ぶ
  3. 渡す相手の人数に配慮して選ぶ
  4. 話題になりそうなものを選ぶ
  5. 縁起の良いものを選ぶ

消え物を選ぶ

結婚の挨拶に持参する手土産は、相手に負担をかけないように慎重に選ぶことが大切です。特に、食べ物などの「消え物」が好ましいとされています。消え物は相手の生活空間に物を増やさず、気軽に受け取ってもらえるからです。

しかし、手土産を選ぶ際には、相手の好みやアレルギーの有無を事前に確認しておくことも忘れてはいけません。甘いものが苦手な方に、甘いお菓子を渡してしまうと、せっかくの心遣いが逆効果になってしまうことも考えられます。手土産選びには細やかな配慮が求められます

後で残るものを避けることで、相手に気を使わせず、気持ちよく受け取ってもらえます。結婚の挨拶という大切な場面だからこそ、相手への思いやりを込めた手土産選びが、良好な関係を築く上で大切です。

なるべく賞味期限が長いものを選ぶ

手土産を選ぶ際には、相手への配慮が何よりも重要です。賞味期限については慎重に考える必要があります。賞味期限が短いものを選んでしまうと、相手が早く消費しなければならず、結果的に負担をかけてしまうことがあります。賞味期限が数日以内の生菓子などは、一見喜ばれそうですが、相手が忙しい場合やタイミングが合わないと、処理に困る場合も考えられます。

洋菓子は華やかですが、その日のうちに食べる必要がある場合が多いため、賞味期限が長い物を意識して選びましょう。手土産には最低でも1週間以上の賞味期限があるものを選ぶと安心です。日持ちする焼き菓子や調味料、ゼリーやお酒などは、相手が好きな時にゆっくり楽しめるため、おすすめです。

賞味期限が長いものを選ぶことで、相手の都合に合わせて消費できるため、プレッシャーを与えずに済みます。手土産選びには細かな配慮が求められます。相手の負担を最小限にすることで、心遣いが伝わり、好印象を与えることが可能です。手土産の選択一つで、相手に与える印象が大きく変わるため、丁寧に選ぶことが大切です。

渡す相手の人数に配慮する

結婚の挨拶に手土産を持参する際は、相手の家族構成や人数に配慮することが重要です。家族の人数が少ないのに大量の食べ物を持参すると、消費しきれずに無駄になってしまう可能性があります。逆に、人数が多い家庭に少量の手土産を持参すると、全員に行き渡らないこともあります。

事前に相手の家族の人数を確認し、適切な量の手土産を選ぶことが大切です。適切な量の手土産を選ぶことで、相手に負担をかけず、気持ちが伝わり、好印象を与えられるでしょう。

話題になりそうなものを選ぶ

どのような手土産を選べば良いのか迷った時は、話題になりそうな手土産を選ぶことも効果的です。

テレビで紹介されていた人気のある手土産を選ぶことや、県外など地域が違う場合は、自分の地域の物を選ぶことで、手土産を渡した際に話題の一つにできます。自分の地域で定番のものや人気の物を選び、自分の地元について会話することも良い方法です。

結婚の挨拶に持参する手土産選びに迷った場合、話題になりそうな品を選ぶのも効果的です。例えば、テレビで紹介された人気の手土産や、地元で評判の高い商品は、贈る側と受け取る側の間で自然な会話のきっかけになります。特に、相手が異なる地域に住んでいる場合、自分の地元の名産品や特産品を選ぶことで、地域の文化や習慣を紹介しながら、相手との距離を縮められます。

話題になる手土産は、単なる贈り物としてだけでなく、会話の糸口としても役立ち、より深い交流を促します。

縁起が良いものを選ぶ

結婚の挨拶に持参する手土産の選び方には注意が必要です。特に「割れる」「壊れる」「切れる」といった言葉を連想させるものは、縁起が悪いとされるため避けるべきです。これらは関係が「割れる」「壊れる」「切れる」ことを暗示するとされ、一部の人々には不快な印象を与える可能性があります。

たとえ相手が気にしないとしても、慎重に考慮することが大切です。手土産には縁起の良いものを選びましょう。丸い形のものは「円満」を象徴し、長寿を意味するものも結婚という新たなスタートを祝うのにふさわしい贈り物です。相手への気配りが行き届いた手土産を選ぶことで、好印象を与え、円満な関係を築けます。

結婚の挨拶におすすめの手土産

結婚の挨拶に持参する手土産として、具体的におすすめの品をいくつか紹介します。手土産選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

  1. どら焼き
  2. 最中
  3. バームクーヘン
  4. ロールケーキ
  5. カステラ
  6. ゼリー
  7. お酒

まず、どら焼きや最中は丸い形をしており、縁起が良いお菓子として最適です。丸い形は「円満」や「調和」を象徴し、結婚というおめでたい場面にふさわしい贈り物です。

次に、バームクーヘンやロールケーキはその形状から「末永く続く幸せ」を連想させます。結婚の象徴としてもよく選ばれます。バームクーヘンやロールケーキは、手土産としておすすめです。また、カステラも同様に、長細い形が「ご縁が長く続く」ことを意味するため、縁起物として人気があります。

ただし、注意すべき点があります。バームクーヘンやロールケーキ、カステラはホールで購入すると、切り分ける必要が生じますが、「切る」行為はおめでたい場面では避けるべきとされています。そのため、切り分けることが必要なお菓子を選ぶ際には、あらかじめカットされているものや個包装されたものを選びましょう。細かな配慮によって、相手が気軽に食べられるだけでなく、手土産の持ち帰りや保存も簡単になります。

相手の好みに応じて、ゼリーやお酒といった選択肢も考えられます。お酒は、祝杯を挙げるシーンを想像させ、結婚の祝いとしてふさわしい手土産となります。相手の好みや家庭の状況に合わせて、心遣いのある手土産を選ぶことが大切です。

手土産を渡す際に気をつけるべきマナー

結婚の挨拶に持参する手土産の相場は、一般的に3,000円程度とされています。しかし、手土産を渡す際には、その内容だけでなく、いくつかのマナーや注意点を押さえておくことが大切です。

まず、結婚の挨拶において「のし」は必要ありません。のしはお祝い事につけるものですが、結婚の挨拶はまだ正式な結婚ではなく、あくまで挨拶の場ですので、のしをつける必要はありません。これは多くの人が気にするポイントであり、事前に理解しておくことで、余計な心配を避けられます。

挨拶の際には服装も注意しましょう

挨拶の際の服装にも注意が必要です。男性はスーツが基本で、女性はワンピースやスーツが無難です。女性の場合、スカートの丈が短すぎないことが重要で、膝下くらいの丈が最適とされています。これは、フォーマルな場での礼儀を示すためです。また、相手の家に上がる際に素足は失礼にあたるため、スカートの場合は必ずストッキングを着用しましょう

さらに、清潔感のある髪型やメイクも心がけるべきポイントです。結婚の挨拶という特別な場面では、第一印象が重要です。髪型は整え、メイクはナチュラルかつ上品なものを意識すると良いでしょう。これらの細かい配慮が、相手のご両親に対する礼儀を示し、好印象を与える要素となります。

結婚の挨拶においては、手土産の選び方だけでなく、服装やマナーにも十分な配慮が必要です。事前にポイントを押さえておくことで、挨拶当日に自信を持って臨むことができ、相手のご両親に良い印象を与えられます。

手土産の渡す際の注意点

手土産を渡す際には、いくつかの重要な注意点があります。これらをしっかりと理解し、相手に失礼のないようにスムーズに手土産を渡しましょう。

手土産の渡し方の注意点は以下のとおりです。

  1. 手土産は部屋に通され、挨拶が終わった後に渡す
  2. 「つまらない物ですが」とは言わない
  3. 自分がおすすめしたいと思って持ってきた気持ちを表す
  4. 手土産は紙袋から出して渡すのが基本
  5. お菓子の入っていた紙袋は基本持ち帰る

まず、手土産を渡すタイミングが重要です。玄関でいきなり渡すのではなく、部屋に通されて挨拶が一通り終わった後、着席した状態で渡すのが適切です。

次に、手土産を渡す際の言葉遣いにも注意が必要です。「つまらない物ですが」という表現は避けましょう。謙遜の意を表す言葉として使われますが、相手によっては「本当に価値のないものを持ってきたのか」と誤解される可能性があります。そのため、「○○さんにお母様がお好きだと伺いまして」や「私の地元で人気のお菓子なので、ぜひ食べていただきたくて」といった、自分が手土産を選んだ理由やその価値を伝える表現が望ましいです。自分が手土産を選んだ理由を明確にすることで、相手に対する心遣いが伝わります。

また、手土産は紙袋から出して渡すのが基本的なマナーです。紙袋に入ったままでは、簡略化された印象を与えてしまうため、注意が必要です。持参した紙袋は通常持ち帰りますが、もし相手が袋を気に入った場合は、「袋のままで失礼します」と丁寧に伝えましょう。細かな配慮が相手に対して好印象を与えます。

マナーを守ることで、手土産を渡す際に自信を持って臨むことができ、相手に喜んでもらえる贈り物となるでしょう。

まとめ

二人の結婚の意思が固まった場合、相手の両親への挨拶は欠かせません。今まで交際中は二人だけでよかったものも、結婚となるとお互いの家庭の人間関係も発生します。

大切なのは誠実な姿勢と結婚への決意を表すことです。手土産を選ぶ際には、相手への配慮と気遣いが大切です。消え物を選ぶことや相手の好み、人数や日持ちするものを選ぶことも重要です。

手土産を挨拶当日に購入することや、相手の家の近くで購入することは避けましょう。手土産は事前にきちんと時間を確保して選ぶことが大切です。適切な手土産を持参して、末永くより良い関係を築く第一歩を踏み出しましょう。