LGBTQ+カップルのための結婚式準備ガイド!

結婚式は二人の愛を誓い、大切な人と祝う特別な時間です。
日本では現在、同性婚が法的に認められていませんが、法的な婚姻とは別のセレモニーや結婚式のみを行うカップルも多くいます。
しかし、LGBTQ+カップルの場合、結婚式にも様々な課題が存在します。
本記事では、LGBTQ+カップルが安心して結婚式を迎えられるよう、準備のポイントや注意点を詳しく解説します。
自分たちらしい理想のウェディングを叶えるために、ぜひ参考にしてください。
目 次
LGBTQ+カップル向けの結婚式のスタイル
結婚式の形は多様で、LGBTQ+カップルにとっても自由な選択肢があります。
伝統的な挙式を選ぶ人もいれば、カジュアルなパーティースタイルを好む人もいます。
形式にとらわれず、二人にとって最適なスタイルを選ぶことが大切ですね。
また、海外挙式やリゾートウェディングも人気があり、同性婚が合法な国で法的な結婚手続きを行うカップルもいます。
一方で、日本国内では法的な婚姻が認められていないため、結婚証明書を発行するセレモニーを選ぶケースもあります。
結婚式の形に正解はなく、大切なのは二人の価値観に合ったスタイルを見つけることです。
自分たちらしい特別な一日を実現するために、じっくりと話し合いながら準備を進めましょう。
会場選び|LGBTQ+フレンドリーな結婚式場を探す
結婚式場を選ぶ際は、LGBTQ+カップルを歓迎するかどうかを事前に確認することが大切です。
最近では、同性カップルの挙式実績がある式場も増えており、公式サイトや口コミをチェックすることで安心して選べます。
また、プライベートな空間を確保できるかも重要なポイントです。
ゲスト全員がリラックスできる環境を整えることで、二人らしい雰囲気の結婚式が実現しやすくなります。
直接式場に問い合わせる際は、同性カップルの対応経験や挙式プランについて質問すると、より具体的なイメージが湧きやすくなります。
自分たちの希望に寄り添ってくれる会場を選び、安心して幸せな時間を過ごせる場所を見つけましょう。
衣装選び|ドレス・スーツ・オリジナルスタイル
結婚式の衣装は、性別の枠にとらわれず二人らしいスタイルを選ぶことができます。
二人ともスーツ、二人ともドレス、のような普通の結婚式ではできないようなペアコーデが特に人気です。
衣装をリンクさせることで、より一層の一体感を感じられ、二人の絆が深まります。
ゲストの中には同性カップルの挙式に初めて参加する人もいるかもしれません。
ペアコーデを取り入れることで、二人が対等な関係であることや、結婚への想いを視覚的に伝えやすくなります。
また、ゲストも二人のスタイルを見て祝福しやすくなるという効果もあります。
ゲストの理解を深めるためのメッセージの伝え方
LGBTQ+カップルの結婚式では、ゲストに結婚の意義や想いを伝えることが大切です。
結婚式に招待する際は、二人の関係や結婚の形についてポジティブな言葉で説明すると理解が深まります。
招待状やウェブ招待ページでは、「私たちらしい結婚式を楽しんでほしい」といったメッセージを添えると、ゲストも安心して参加できます。
また、式の冒頭で二人のストーリーや想いをスピーチすることで、ゲストがより感動し、心から祝福しやすくなるでしょう。
ゲストによってはLGBTQ+の結婚式に馴染みがない人もいるため、丁寧な言葉選びと前向きなメッセージが重要です。
二人の幸せを共有できる場として、温かく迎え入れてもらえるよう心を込めて伝えましょう。
実際に結婚式を挙げたLGBTQ+カップルの声
最後に、実際に結婚式を挙げたLGBTQ+カップルの体験談を紹介します。
「私たちらしい結婚式」夢を叶えたレズビアンカップルの体験談
結婚式を挙げるなんて、自分たちには無理かもしれない。
私たちは、そう思っていました。
日本では同性婚が法的に認められていないこともあり、「結婚式をしてもいいのか?」「家族やゲストにどう思われるのか?」と、不安が尽きませんでした。
でも、「私たちの愛を大切にしたい」「結婚式は二人のためのもの」という思いを胸に、一歩踏み出すことにしました。
LGBTQ+フレンドリーな結婚式場との出会い
私たちは、当初から「LGBTQ+を受け入れてくれる式場を見つけるのは難しいだろう」と思い込んでいました。
ネットで検索しても、同性カップルの実績がある会場は少なく、結婚情報誌を見ても、異性愛カップル向けの情報ばかり。
それでも諦めきれず、SNSやブログで実際に同性カップルの結婚式を挙げた人たちの体験談を探しました。
すると、LGBTQ+カップルの挙式に積極的な式場が少しずつ増えていることを知り、いくつかの会場に問い合わせることに。中でも、ある式場の担当者さんがとても親身になって話を聞いてくれたことが決め手となり、「ここなら安心して式を挙げられる」と思いました。
「私たちの愛を大切にしたい」という気持ちに寄り添い、「どんな式にしたいですか?」と自然に質問してくれたことがとても嬉しかったです。
「家族やゲストに受け入れられるか?」という不安
式場が決まると、次に悩んだのはゲストへの対応でした。特に家族の反応が気になり、「受け入れてもらえなかったらどうしよう」と何度も考えました。
二人とも家族にはカミングアウト済みでしたが、結婚式となると話は別。「結婚式に参列することで、親族にカミングアウトすることになってしまうのでは?」という気遣いもありました。
でも、私たちの気持ちを正直に伝えたところ、「あなたたちが幸せなら、それが一番大切」と、両家ともに前向きな返事をくれました。
ゲストに対しても、招待状に「私たちらしい結婚式を楽しんでほしい」と一言添えたり、事前に親しい友人たちに相談したりすることで、理解してもらえると感じました。
私たちらしい結婚式を実現のためペアのドレスを選択
結婚式をするなら、自分たちらしくいたい。そう考えたときに思い浮かんだのが、「二人でペアのウェディングドレスを着ること」でした。
一般的には、新郎新婦という構図があるため、同性カップルの結婚式では「片方がスーツを着る」という選択肢もあります。
でも、私たちは「二人ともドレスを着たい!」という気持ちが強く、LGBTQ+フレンドリーなドレスショップを探しました。
スタッフの方々はとても親切で、「ペアコーデにするなら、色やデザインをリンクさせるのも素敵ですよ」とアドバイスをくれました。
結局、私たちは同じデザインのドレスで、それぞれ少し違う色を選ぶことに。純白とアイボリーの柔らかい色合いが、私たちらしさを表現してくれました。
当日は、二人で手をつなぎながらドレスを着る姿を鏡で見て、「ここまで来たんだな」と実感。
ずっと夢だったウェディングドレス姿の二人が並ぶ光景に、感極まりました。
迎えた結婚式当日、祝福に包まれた時間
式のスタイルは、私たちが大切にしている「アットホームな空間」を重視しました。
形式にこだわらず、ゲストとの距離が近いセレモニーをイメージし、二人で誓いの言葉を交わす時間を多く取りました。
式場のスタッフのサポートもあり、リラックスした雰囲気で進行。ゲストの反応が心配でしたが、みんな笑顔で祝福してくれました。
両親も涙を浮かべながら「素敵な式だった」と言ってくれ、何よりも嬉しかったです。
また、友人たちが「今まで参加したどの結婚式よりも、二人らしくて感動した」と言ってくれたことも印象的でした。
「同性カップルの結婚式は初めてだったけど、こんなに素敵なものなんだね」と言われたとき、私たちがこの一歩を踏み出して本当に良かったと感じました。
「諦めなくてよかった」結婚式を終えて
私たちは一時、結婚式を諦めかけていました。でも、LGBTQ+カップルを受け入れてくれる式場があり、支えてくれる家族や友人がいたことで、「自分たちらしい結婚式」を叶えることができました。
式が終わった後、私たちは「やってよかった」と心から思いました。
結婚式は、周囲への報告だけでなく、二人が共に歩む未来を誓う大切な儀式です。
LGBTQ+カップルであるからこそ、自由な形で「自分たちらしい結婚式」ができるのかもしれません。
「結婚式は無理かもしれない」と思っている人がいたら、私たちは伝えたいです。
諦める必要はありません。二人の愛を大切にして、納得のいくスタイルで結婚式を挙げてほしいと。
私たちは、これからもこの日を大切にしながら、二人で人生を歩んでいきます。