結婚式をするなら人前式か神前式どっち?それぞれの特徴や違いを解説

結婚式をすると検討する際に、どの形式の結婚式を行うかを決めることが必要です。結婚式には大きく分けて教会式や神前式、人前式といった3種類があります。
教会式や神前式が一般的ですが、最近では『人前式』といった宗教や形式にとらわれない自由な結婚式もあります。結婚式を検討する際には、結婚式の種類や内容について理解しておく事が大切です。
当記事では『人前式 じんぜんしき』と『神前式 しんぜんしき』の2種類の結婚式に焦点を当て、特徴や違い、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。どの結婚式にしようか悩んでいる方は当記事を参考に検討してみてください。
目 次
人前式とは、結婚式のゲストに結婚を誓うもの

人前式は、神前式と違い神様に結婚の誓いをするのではなく、人前式に参列したゲストに結婚の誓いをするところが他の結婚式とは違う大きな特徴です。
人前式は儀式の形式が決まっていない
結婚式の形式は多岐にわたりますが、最近注目されているのが人前式です。人前式は、新郎新婦が両親や友人、知人などを招待し、結婚の証人になってもらうという形式の結婚式です。
人前式は、伝統的な教会式や神前式とは異なり、儀式の形が決まっていないため、自由度が高く、自分たちの好きなようにアレンジできます。そのため、他の結婚式とは違う独自のスタイルを求めるカップルには最適な選択肢になります。
人前式は宗教的な要素にとらわれない
人前式の最大の特徴は、宗教的な要素にとらわれない点です。教会式や神前式は宗教に基づく儀式が含まれますが、人前式ではそのような宗教的な枠組みを必要としません。
宗教にこだわりたくない人や、ゲストに異なる宗教的背景を持つ人がいる場合でも、柔軟に対応できるのが大きな魅力です。宗教的な儀式に参加することに抵抗があるゲストも安心して参加できるため、出席者全員がリラックスして祝福できる雰囲気を作り出せます。
人前式は形式にとらわれず、カップル自身の個性や価値観を反映させることも可能です。二人の思い出の場所での挙式や、共通の趣味をテーマにした結婚式など、自由に演出することが可能です。
人前式の流れ
人前式には特に決まった形式などはなく、自分たちの好きにできるのが魅力ですが、一般的な流れを紹介します。
人前式の一般的な流れは以下のとおりです。
- ゲストの入場・着席
- 新郎新婦入場
- 誓いの言葉
- 指輪の交換
- 結婚成立宣言
- 閉会・退場
人前式には特に決まりはありません。そのため、上記で紹介した流れはあくまで目安となるため、自由と言われてもどうしたら良いのか分からない場合に、参考にしてみてください。
自分たちには合わないと思う部分は無くしたり、他にやりたいことを取り入れてみたり、自分たちのオリジナルの結婚式を考えてみましょう。
例えば、特別な思い出の場所や共通の趣味をテーマにした演出を加えることで、自分たちだけのオリジナルの結婚式を実現できます。人前式の最大の魅力は柔軟性にあります。自分たちだけのオリジナリティ溢れる結婚式を作り上げ、ゲストにも感動を与える機会にしましょう。
人前式の相場

人前式の相場は10〜30万円が一般的とされています。人前式の相場に幅があるのは、服装や演出などにこだわるかどうかにあります。教会式の結婚式の平均が30万円後半くらいなので、教会式よりはやや低めの金額と考えておきましょう。
人前式は場所や形式、服装などに決まりはありません。そのため少しでも料金を抑えて結婚式を挙げたいと考えている方にとっては、工夫次第で結婚式費用を抑えることが可能です。
人前式のメリット・デメリット
人前式には多くのメリットがある反面いくつかのデメリットも存在します。人前式のメリットとデメリットをよく理解した上で、結婚式の形式を決定しましょう。
人前式のメリット

人前式のメリットは以下のとおりです。
- 自由な形式で結婚式が行える
- 神父様を父親など自分と縁のある人に指名できる
- 宗教にとらわれない
人前式のメリットは神様に誓う教会式や神前式ではできないことが可能になる点です。
例として教会式では、神父様の前で新郎新婦が結婚を誓いますが、人前式の場合は特に決まりはありません。そのため、神父役として新婦の父親に頼むことも可能です。自分と関わりのある人に証人になってもらえる点も人前式の大きなメリットでしょう。
儀式にも決まった形式がない点も人前式の大きな特徴の一つです。自分たちで式の構成を企画して、ゲストと一緒に楽しい時間を過ごせます。
また宗教にとらわれないため、自分たちの好きな雰囲気で楽しめるのも魅力です。ただし、間延びした時間になってしまわないように、ある程度メリハリのある構成で式を進めるのがおすすめです。
人前式のデメリット

人前式のデメリットは以下のことが挙げられます。
- 自分たちで盛り上がる演出が難しい
- 個性を出しすぎると、結婚式の雰囲気が薄れる
- ゲストに馴染みのない結婚式
人前式のデメリットとしては、自由な形式とはいえ何を行うか難しいことが挙げられます。自分たちで結婚式のアイデアが浮かぶ場合は特に負担に感じないかも知れません。自分たちのやりたいことが浮かばない場合は、考えることが負担に感じる場合も考えられます。
人前式は、自分たちのやりたいことがゲストが望んでいるものではない可能性もあります。
人前式を行う場合は、アットホームな部分や厳かな雰囲気などメリハリをつけることが大切です。人前式を行う際には、スタッフ相談するか、人前式を行った先輩たちの式の流れを参考にし、新郎新婦もゲストもどちらも楽しい時間を過ごせるように考慮しましょう。
神前式とは日本の神様に結婚の意思を誓う結婚式

神前式は、日本の神様に対して、二人が結婚の決意を誓う伝統的な儀式です。主に神社で行われることが多く、和装での挙式を希望するカップルや、日本の伝統文化を大切にしたいと考える人にとって魅力的な選択肢となります。
神前式は、厳かで格式のある雰囲気が特徴であり、年配の方にも受け入れられやすいというメリットがあります。
神前式では、儀式の途中に雅楽による生演奏が行われることがあり、式全体の雰囲気を引き締め、厳粛さを増す要素となるでしょう。雅楽の音色は、日本の伝統美を感じさせるものであり、さらに神前式の魅力を味わえます。
神前式のメリット・デメリット
神前式には多くのメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。神前式のメリットとデメリットを理解した上で、自分たちの結婚式の形式を選択しましょう。
神前式のメリット

神前式のメリットは以下のことが挙げられます。
- 日本の伝統を感じられる
- 和装を楽しめる
- 厳かな雰囲気が味わえる
神前式には多くのメリットがあります。和装に憧れている場合や、日本の奥ゆかしい伝統を味わいたい場合には最適な結婚式です。
また神前式ならではの厳かな雰囲気を味わえるのも神前式の魅力の一つです。雅楽の演奏や神前式の儀式も日本人であることを再認識できる機会となります。
神前式のデメリット
神前式のデメリットは以下のとおりです。
- 和装のため準備に時間がかかる
- 儀式の自由度が低い
- 場所によってはバリアフリーがない
神前式のデメリットとして、衣装が和装のため準備に時間がかかる点が挙げられます。和装は着物の着付けが必要となり、髪型やメイクも必要となります。また教会式とは違い、新郎も和装をする必要があるため、新郎にも着付けが必要です。
また、参列者の中にはバリアフリーが必要な方がいる場合は、神社によってはバリアフリーに対応していない場合があります。ゲストの方が当日困ることのないよう細かな配慮が大切です。
人前式と神前式の違いを比較

人前式と神前式の違いを簡単に比較してみました。

人前式も神前式も参列者の服装は和装でも洋装でも可能な点は同じですが、式の進行や自由度は大きく異なります。
自由度が高い結婚式にするのか、日本の伝統的な儀式による結婚式をするかによって選ぶべき選択が変わります。自分たちがどのような結婚式の形を望むかを十分に考慮して検討しましょう。
神前式の相場
神前式は25〜35万円くらいが一般的な相場とされています。神社に納める初穂料は神社によって料金は異なります。初穂料は、おおよそ5〜15万円ほどです。
神前式にはさらに衣装の着付けや生演奏などオプションを追加すると、もう少し料金が高くなることが考えられます。自分たちの予算に応じたものを選択しましょう。特に和装の選ぶ衣装によって料金が大きく変動します。
また、この金額には披露宴の金額が含まれていません。披露宴を行う際には、さらに料金が高額になります。神前式と披露宴の両方を行う場合、親族など少人数の場合は50万円程度と言われていますが、さらに多くの人数を招待した披露宴を行うと100万円を超える金額となります。
まとめ

人前式と神前式の特徴や違い、メリットとデメリットについて紹介しました。
結婚式は新郎新婦が自分たちの結婚を公にし、神様やゲストに結婚の決意を伝える機会です。結婚式は新郎新婦の価値観やこだわりによって選択することがおすすめです。
人前式は招待したゲストに対して結婚の誓いをするもので、神前式では神様に結婚を誓う点が大きく異なります。また、人前式は自由な形式で行えることが特徴です。一方で神前式は神社で行う場合が多く、雅楽の音楽に合わせた日本の伝統的な形式が味わえます。
どちらもそれぞれの魅力やメリット・デメリットがありますので、自分たちが重視したい点を考慮し、選ぶことが重要です。