結婚式の引き出物のマナーは?引き出物の相場と引き出物をしない場合の注意点

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結婚式や披露宴を決めていくうちに、「引き出物をどうするか分からない」と悩んではいませんか?一生に一度の大切な日だからこそ、後悔したくないもの。

当記事では、結婚式の引き出物の基礎知識やマナー、引き出物の相場や引き出物を「なし」にする際にデメリットについて分かりやすく解説しています。新郎新婦とゲストにとって、今後も良好な人間関係を築くためにも、記事を参考にしてみてください。

引き出物の基礎知識


結婚式の引き出物には一定のマナーがあり、内容や数に関しても配慮が求められます。一般的には、メインとなる引き出物、焼き菓子、そして縁起物の3品を揃えることが主流です。3品を合わせることで、ゲストに対する感謝の気持ちを表現します。

引き出物に選ぶ主な3品は、以下のとおりです。

  1. メインの引き出物
  2. 焼き菓子
  3. 縁起物

メインの引き出物

まず、メインの引き出物は多くの場合、記念に残る品物や実用的なアイテムが選ばれます。例えば、高級な食器やタオルセットなどが該当します。ゲストが日常生活で使うアイテムを選ぶことで、結婚式の思い出を長く残してもらえるでしょう。

2つ目の引き出物

次に、焼き菓子は引き出物の一部としてよく選ばれます。帰宅後に家族や友人と一緒に楽しんでもらうための心遣いとして喜ばれます。クッキーなど、日持ちのするお菓子が一般的です。

3つ目の引き出物

最後に、縁起物は結婚式において特に重要です。縁起物には、長寿や繁栄を象徴するものが選ばれます。例えば、鰹節や昆布などの食品や、鶴や亀のモチーフが施された工芸品などがあります。

引き出物のマナー

引き出物の品数についても、一定のマナーがあります。一般的には割り切れない奇数にすることが良いとされています。奇数は「切れない」ことから縁起が良いとされているためです。ただし、必ず奇数にするという厳密なルールはありません。新郎新婦の意向やゲストのニーズに合わせて柔軟に選ぶことが大切です。

結婚式の引き出物は、単なる贈り物以上の意味を持っています。それは、新郎新婦の感謝の気持ちや幸せをゲストと共有する重要な手段です。マナーを守りながらも、心のこもった引き出物を選ぶことで、ゲストに対する感謝の気持ちをしっかりと伝えられるでしょう。

また、引き出物のマナーは地域によって異なる場合があります。事前に自分の地域の一般的なマナーはどうなのかを確認しておくことをおすすめします。

引き出物は「持ち込み」と「宅配」がある


結婚式の引き出物は、結婚式における感謝の気持ちを表す重要なアイテムです。引き出物の配布方法として、「持ち込み」と「宅配」の2つの選択肢があります。どちらを選ぶかは新郎新婦の意向やゲストの状況によって異なります。それぞれの方法には異なるメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。

持ち込み

まず、「持ち込み」についてです。持ち込みとは、結婚式場に引き出物を持参し、披露宴の席でゲスト一人一人に直接手渡す方法です。直接手渡す方法は、新郎新婦がゲストに対して感謝の気持ちを直接伝えることがとれるため、より温かみがあります。

引き出物を手渡す瞬間にゲストと直接コミュニケーションを取る機会が増えるため、思い出深い瞬間を作りやすいというメリットもあります。

「持ち込み」は結婚式場によって手数料が発生することが多いです。引き出物1つにつき数百円〜手数料が発生するため、引き出物の数と手数料を事前に確認しておくと安心です。

宅配

「宅配」サービスを利用する方法も人気があります。この方法では、結婚式後に引き出物をゲストの自宅に配送します。宅配の最大のメリットは、ゲストが式場から重い荷物を持ち帰る負担がないことです。

特に遠方からのゲストや高齢の方にとっては大変助かる方法です。また、新郎新婦にとっても、当日式場に大量の引き出物を持ち込む必要がないため、持ち込み手数料を抑えられるという経済的なメリットがあります。引き出物を配送する際には、オリジナルのメッセージカードなどを添えることで、個別に感謝の気持ちを伝えられるでしょう。

両者の方法にはそれぞれのメリットがあり、新郎新婦が何を重視するかによって選択が変わってきます。直接感謝を伝えたい場合は「持ち込み」を、ゲストの負担を軽減し、経済的なメリットを選択したい場合は「宅配」を選ぶと良いでしょう。どちらの方法を選ぶにしても、引き出物はゲストへの感謝の気持ちを形にする大切なものです。そのため、自分たちの結婚式のスタイルやゲストの状況を考慮し、最適な方法を選ぶことが重要と言えます。

最終的には、新郎新婦がゲスト一人一人をどのように考えているか、また、自分たちの式をどのように演出したいかという意向を反映させることが大切です。

結婚式の引き出物の相場

友人や職場の同僚などは、ご祝儀が3万円が多い傾向にあるため、その10%の3,000円が多いです。また、職場の上司や親族などは、もう少し金額が高くなることを予想し、5万円と過程し、10%の5千円ほどの引き出物を用意しましょう。

贈り分け

結婚式の引き出物には、感謝の気持ちを込めてゲストに贈る大切な役割があります。以前は、すべての出席者に同じ引き出物を渡すのが一般的でしたが、最近では「贈り分け」という新しいスタイルが主流になりつつあります。この方法は、ゲストの年齢や好み、ライフスタイルに合わせて引き出物を選ぶというものです。

「贈り分け」のメリットは、ゲスト一人一人に対する細やかな配慮を示せることです。遠方からのゲストには、軽量で持ち運びがしやすい品物や、日持ちのするお菓子を選ぶといった工夫が考えられます。また、高齢のゲストには、実用的でシンプルなアイテムが喜ばれることが多いでしょう。逆に、若いゲストやカップルには、トレンドを取り入れたスタイリッシュなアイテムや、おしゃれな食器類などが適しています。

「贈り分け」を行う際には、引き出物の予算や品物のバリエーションを考慮しながら、各ゲストに最適な引き出物を選ぶことが求められます。品物を選ぶには手間がかかりますが、ゲストに対する思いがしっかりと伝わり、結婚式全体の印象をより良いものになるでしょう。

結婚式の引き出物で人気の物は?

結婚式の引き出物として人気が高いのは、ゲストが自分で商品を選べる「カタログギフト」です。このタイプの引き出物は、ゲストそれぞれの好みに合わせた品物を選んでもらえるため、非常に実用的で喜ばれます。新郎新婦にとっても、個々のゲストの好みを細かく考える必要がないため、準備が容易です。カタログギフトは、多様な商品から選べるため、ゲストが本当に欲しいものを手に入れるというメリットがあります。

カタログギフト以外にもバウムクーヘンが人気

カタログギフト以外にも、引き出物として人気のあるアイテムがあります。例えば、食品や食器です。食品の中でも特にスイーツ系が人気で、その中でもバウムクーヘンは縁起物として知られ、高い人気を誇っています。バウムクーヘンはその円形の形状から「永遠に続く幸せ」を象徴するとされ、結婚式の引き出物として非常に適しています。また、日持ちがするため、ゲストが好きなタイミングで楽しめるという点も魅力です。

食器の引き出物も人気

食器もまた人気の引き出物です。高品質な食器は、ゲストが日常生活で使用するたびに結婚式を思い出すきっかけとなります。例えば、ペアカップやプレートセットなどは、実用性が高いだけでなく、結婚式の思い出を手元に残すアイテムとして最適です。

引き出物を選ぶ際には、ゲスト全員が同じ趣味や好みを持っているわけではないため、決定は難しいこともあります。しかし、結婚式に出席してくれたゲストを思い浮かべ、少しでも喜んでもらえるものを選ぶことが大切です。オリジナリティを感じさせるアイテムや、普段使いできる高品質な商品を選ぶと良いでしょう。

結婚式の引き出物は、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを表す重要なアイテムです。人気のあるカタログギフトや食品、食器などをうまく取り入れながら、ゲスト一人一人の喜ぶ顔を想像して選ぶことで、より心のこもった贈り物を用意できます。ゲストへの心遣いが、結婚式の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。

結婚式の引き出物は「なし」でもいいの?


結婚式の引き出物は、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを示す大切な要素とされています。特に、ご祝儀を受け取っている場合、引き出物を用意することが一般的なマナーとされています。ゲストが金銭的な負担をして出席してくれることに対する感謝の意を示すものだからです。また、今後もゲストとの人間関係が続くことを考えると、引き出物を渡しておくことが新郎新婦にとっても良いでしょう。きちんとした礼儀を守ることで、良好な関係を継続することができます。

一方で、すべての結婚式で引き出物が必須というわけではありません。ゲストが引き出物を受け取らない意向を示している場合や、特別な事情がある場合には、引き出物を省略することも可能です。このような場合でも、マナー違反にならないかを慎重に考慮することが重要です。引き出物なしの結婚式を計画する際には、他の方法でゲストへの感謝の気持ちを伝える工夫が求められます。

引き出物を「なし」にするデメリット

引き出物を省略する場合、デメリットとしてゲストに対する感謝の気持ちが十分に伝わらないリスクがあります。感謝の気持ちが伝わらないことを補うために、感謝のメッセージカードや、パーティーの中で特別な演出を行うなど、別の形で感謝の意を示すことが効果的です。また、結婚式後に個別にお礼の手紙を送るなどして、フォローすることも1つの方法です。

最終的には、新郎新婦の意向とゲストの期待をバランスよく考慮することが大切と言えます。引き出物を用意することが難しい場合でも、他の方法でゲストに感謝の気持ちを伝えることで、マナーを守りつつ、心温まる結婚式を実現できるでしょう。引き出物の有無にかかわらず、ゲストに対する感謝の気持ちをしっかりと伝えることが、新郎新婦にとって最も重要なポイントです。

まとめ

結婚式の引き出物のマナーや相場などを紹介しました。結婚式での引き出物は自分たちを祝福してくれたゲストに対し、感謝の気持ちを表すものです。

基本的なマナーを守り、誠意と感謝を伝えることが何より大切です。せっかくの大切な日を良い思い出にするためにも、適切な対応を心がけましょう。