結納金なしは失礼?マナー、結納金の代わりの贈り物は?

結婚して家族となる両家の縁を結んで納めるための儀式である「結納」。
結納金を含む結納品を用意する必要がありますが、
「必ず結納金は必要なの?」「結納金なしは失礼?」
と疑問を持ったことがある人もいるのではないでしょうか?
今回は、結納金はなしでも良いのか、なしにする場合の注意点などをご紹介していきます。
そもそも結納金とは?
「結納金」とは、正式な婚約の証として行う結納の際、一般的には男性側から女性側に贈られるお金(現金)のことを指します。
女性が結婚(嫁入り)の準備をするためのお金として贈るもので、結婚支度金という意味合いがあります。
一般的には新郎側から新婦側に贈るものですが、男性が“婿入り”をする場合は、新婦側から新郎側に贈ることもあります。
結納金の相場
結納金の相場は約100万円となっております。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計値)によると
- 50万円未満:3.9%
- 50万~100万円未満 :15.4%
- 100万~150万円未満 : 74.4%
- 150万~200万円未満 : 2.0%
- 200万円以上 : 4.4%
全国平均は97万3,000円。
地域によって幅があるため、親や親戚に相談するなどして、結納を行う地域にあわせて金額を検討するのがおすすめです。
結納金なしは失礼?
結納金をなしにする理由として、
- 親への負担を減らしたい
- 新生活へ向けて貯金をしたい
- 結納返しなどの準備も大変
- そもそも嫁入りという考え方に違和感がある
など様々です。
親からいただいたお金を結納金としてではなく、〈結婚のお祝い金〉〈結婚の準備の費用〉として受け取るといった場合もあります。
結納金がないことが失礼というわけではありません。
しかし、男性側から「結納金をなしにしたい」と申し出るのは失礼にあたるので避けたほうが良いでしょう。
ご家庭によっては、結納金を無しにするのは失礼だと感じる場合もあるでしょう。
結納金をなしにしたいと考えている場合はお互いのご両親としっかりと話をするようにしましょう。
結納金をなしにする場合の注意点
①新婦側の申し出なく結納金を「なし」にしてはいけない
新郎側から結納金を「なし」にしようと提案するのは避けましょう。本来、結納金を受け取るのは新婦側ですので、「なし」にできるのは新婦側から辞退の申し出があった場合のみです。
②顔合わせの場で受け取り拒否をしてはいけない
顔合わせの場で結納金を渡されたとき、どのような理由があっても受け取りを「拒否」するのはNGマナーです。
なにか事情があって受け取りたくない場合は、辞退することと理由を”事前”に伝えておくようにしましょう。
③ふたりの考えと両家の意向に「折り合い」をつける
ふたりの間で結納金は「なし」でかまわないと合意できていても勝手に決定するのはNGマナー。それぞれの家ごとに話し合い、両家の意向もくみながら折り合いをつけることが大切です。
結納金の代わりになる贈り物
結納金をなしにする場合、その代わりに用意しなければならない物は特にありません。
◯略式結納の場で婚約指輪のお返しを渡したり記念品を送り合う
新郎側から新婦側へ贈られるのは「婚約指輪」が一般的。ほかにも、ネックレスやイヤリング、ピアス、腕時計といったファッションアイテムが贈られることもあります。
お返しは、「半返し」として、新郎側から贈られた婚約記念品の半額程度で腕時計、メンズジュエリー、スーツ、バッグ、財布、電化製品などが贈られる傾向があります。
まとめ
近年、「顔合わせ食事会」という形で両家の縁を結ぶスタイルが主流になっています。
名称が違うだけで「結納金」も「支度金」も意味合いは同じですから、顔合わせ食事会で「結納金」として渡されることもあります。また、お金ではなく婚約記念品だけを交換するケースもあり、カップルによって分かれるところなので「こうでなければいけない」といったルールはありません。
お二人の考えと両親の意向をしっかりと話し合ってから決めていきましょう。